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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0395A01: △大玄義部
J19_0395A02: 此部階次を二つにたて大小と云古來種種の義判あり
J19_0395A03: 故に學徒の階梯二重にわかつ隨義轉用正不にあらす
J19_0395A04: 學者の執見遲速あるか故なり往古より小玄とは先勸大衆より皆蒙解脱まてを云大玄とは
J19_0395A05: 然衆生障重以下と云大玄大僧正は序題門を小玄とし第二次釋其名の以下を大玄と述らる玆に天明六年四月部轉の時實海より攝心に現譽
J19_0395A06: 大僧正の義薀を伺問あられし時先勸大衆の文を小と定め第一先標序題以下を大玄と答給へり此時寬靈自義をたてて一代の敎興を大玄と
J19_0395A07: 云淨土敎興を小玄とすと云
J19_0395A08: △文句部
J19_0395A09: 文句とは淨業尊者『無量壽觀』の現文を消釋の微言
J19_0395A10: にして證定玄義の正章なり序を三に建て玄猷をのべ
J19_0395A11: 門を七に判して敎相をひらく『定善義』には十三の
J19_0395A12: 大定を昌にとき觀佛は依正眞假の上に秀念佛は觀身
J19_0395A13: 別相の中に含しむ此時袋針の本懷法界に顯出し滅罪
J19_0395A14: の多少塵刹に蒙らしむ『散善義』には懿に九品の妙
J19_0395A15: 因を精し隨他の萬行を統て隨自の一業をひらく致請
J19_0395A16: の嘉範〓〓として高く自説の慈訓洋洋として廣し既
J19_0395A17: に此部にすすむ學徒は相頓の精學宗海に熟し難思の
J19_0395B18: 心行願船に乘せるの位階なり此部の衆多くは香衣を
J19_0395B19: 着して參内し上人の綸旨を給ひて出世の號あり
J19_0395B20: △禮讃部
J19_0395B21: 『禮讃』とは淨業課誦の精致なり既に宗義の敎相を明
J19_0395B22: 熟し行解具足の浚典なれは進入する所の徒も又前に
J19_0395B23: 輩出す六時の舊式を擧て群機にわたり龍樹天親の幽
J19_0395B24: 要を綴潤し彥琮自述の妙偈を篇讃あり三心詳に備へ
J19_0395B25: 四修悉くかぬ實に文珠の俊巧より普賢の行願をふく
J19_0395B26: み觀音の悲念をしり勢至の勇功ありて安養實相の果
J19_0395B27: 海に流入すへき風航なり
J19_0395B28: △論部
J19_0395B29: 論とは『無量壽經優婆提舍』なり是一經の別申にに
J19_0395B30: たれとも三經通申の深章なり波藪大士上機の四部を
J19_0395B31: 駄援し裕を澆世にたれ惣説分に於ては群機をつかね
J19_0395B32: 解義分に於ては難解を融す流支震旦に譯して北魏に
J19_0395B33: 弘通し鸞師石壁に注して齊地を勸化す『本論』の五
J19_0395B34: 念は衆善を攝め萬德をふくみ廣きは二十九種略は入

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