ウィンドウを閉じる

J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0394A01: しるへし
J19_0394A02: △頌義部
J19_0394A03: 『頌義』とは頌は二藏二敎の『略頌』義とは頌句を廣
J19_0394A04: 解問答するの良籍也普く佛家の學に遊涉せしむるの
J19_0394A05: 梯橙博く顯密の義を遍通なさしむるの經路といふ
J19_0394A06: べし冏師大藏を竭し二藏を祖述し三師の徽猷をあけ
J19_0394A07: て五敎をひらき三乘の因果を錯綜し十宗の事理を〓
J19_0394A08: 輯せられ初徒を策勵のために述せられしなり全部三
J19_0394A09: 十卷『見聞』八卷淵潭測り窺ふ所にあらずして佛門
J19_0394A10: の良材緇山の珍樹たり故に名目を越て此部にうつら
J19_0394A11: しむ此部にあるの内智鏡を琢磨し慧眼を活開し神解
J19_0394A12: 自在を得て宗義しるへく超世の秘術さとるへし故に
J19_0394A13: 第二に置く
J19_0394A14: △選擇部
J19_0394A15: 『選擇』とは蓮門の樞鍵なり我大師空大和尚月輪殿の
J19_0394A16: 殷請によりて篇錄し給ひ十六の標目を區別し主要の
J19_0394A17: 妙衍を提示せらる此席よりを上讀と稱し大論義の高
J19_0394B18: 席に預らしむ故に此後の歷任はみな相頓果海の純學
J19_0394B19: たり夫選擇の名は傍若無籍の芳書たり原と佛説の幽
J19_0394B20: 致にして諸聖の玄範たり三聖數賢數十の選擇傳灯祖
J19_0394B21: 德數十の選擇みな聖光禪師『徹選擇集』に顯述し記
J19_0394B22: 主冏公其梗概を著纂せらる實に蓮宗の明鑑淨家の玄
J19_0394B23: 珍なり平三位の玄玄聖祖の五千言を比挍せられ末代
J19_0394B24: 濁世の凡愚を勸入せられしもむべなるかな安樂か慢
J19_0394B25: 筆早く執功を法蓮にうつされ明惠の摧輪たちまち問
J19_0394B26: 請に知非の述懷あり
J19_0394B27: △小玄義部
J19_0394B28: 玄義の名は日蓮の學室にも此部をたつかれは『法華
J19_0394B29: 玄義』なりこれは『觀經玄義』なり唐初の善導大師
J19_0394B30: 證定指授によりて文前に七科の幽を判し乃佛乃祖の
J19_0394B31: 本懷をあらはし是凡是聖の解脱を擧故に施化利生の
J19_0394B32: 義門の前には廣く弗側所闚の田地をかまへ發迹入源
J19_0394B33: の淸殿は高く彼喚此遣の東西にそひゆ所説甚深十二
J19_0394B34: 門眞如廣大をのべて無由顯照の開示あり

ウィンドウを閉じる