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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0393A01: 是記主冏公宗派の章疏を徒弟に傳授あられしとき此
J19_0393A02: 名列をたて敎相敎興宗旨宗義の四をわかち實體化用
J19_0393A03: 敎門實義の幽關を鏂鍵ありしとなり『一説』に記主六派の門人にわかたれし時
J19_0393A04: 文句玄義選擇の名別をたてられしかは今も名越の流には此部あり餘は冏公の加ふる所にして聰公に傳授ありし時定められしとそ應永七
J19_0393A05: 年の九月ともいひ又頌義敎授の時ともいへりしかしより盛に凖繩として關左諸
J19_0393A06: 檀林白旗一流の學名となれり宗徒の臘階これよりわ
J19_0393A07: かち法壽の標名あきらかなり極新來の始より無部に
J19_0393A08: すすみて一文字に轉席す其部部の長を部頭と稱し寮
J19_0393A09: 持借寮の僧によらす此内頌名の二頭は必す寮持より
J19_0393A10: 兼役せりみな其寮門に標名する事かくのことし
J19_0393A11: 名目部頭餘の七部も是に同し無部に至りては札
J19_0393A12: 名なし
J19_0393A13: △名目部
J19_0393A14: 名目部とは掛錫初入寺の時より三四年までを云往時
J19_0393A15: 元祖大師淨家の章疏を演説せられし時安居院の法印
J19_0393A16: 聖覺是を記し末徒に密傳ありしを聖冏禪師是を輔翼
J19_0393A17: し『圖』にわかち一卷とし『見聞』の二卷を著して新
J19_0393B18: 學の徒をして宗の敎相名列を曉喩せしめらる此書の
J19_0393B19: 中廣く難易の敎相厭離欣淨の相を圖し問答賓主を定
J19_0393B20: めて一代の經律を明す始に諸宗の立敎をしるすは能
J19_0393B21: 詮の筌蹄なり後に三師の義名によらしむるは實義の
J19_0393B22: 綱網たり故に入山新來の徒を先此門にいれ一宗の綱
J19_0393B23: 要をしらしむるの便とし亹亹として智を生長し受業
J19_0393B24: の先駈たらしむるもの也若此『圖』『見聞』にいらす
J19_0393B25: して淨土の敎相を略知せんと思ふは猶麓の里に夜
J19_0393B26: 枕をかさね嶺上の草木を數ふに等しむへなるかな西
J19_0393B27: 海東國の雲水掛錫して初て此學階に躋の良媒を定む
J19_0393B28: るは得てはかるべきにあらす唯一宗の義立のみには
J19_0393B29: あらす遙に一代の法品を羅列せる名目なれはこれ
J19_0393B30: を閲解のものは自家の珍財を他に施與する分證と
J19_0393B31: なるへし他門の徒此事を知見の時は疑氷忽ち解て智
J19_0393B32: 浪慧波を釋海に起すへし是祖祖有融の圓智を巨夜に
J19_0393B33: 朗ならしむるの哀賜なりしかれども今は先學徒鴻漸
J19_0393B34: の首途なれは文相解釋の會證ならす見者是をわかち

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