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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0317A01: に東叡と同く御當山へ仰付られ御尊牌御安置あり文
J19_0317A02: 昭院殿有章院殿は往世東照宮の御遺志に依て御葬送
J19_0317A03: あり其後有德院殿の御代はじめて新制仰出され舊範
J19_0317A04: 頗る御校規と相見しかと猶舊制にもとり給はす爰に
J19_0317A05: 御當山七ケ所の靈界もと方丈の一手に御供養あるへ
J19_0317A06: きの所御崇敬御供養もし猥縁の因もいかかとそのか
J19_0317A07: み台德院殿の御時より別當の一職を定め儀規淸制こ
J19_0317A08: れに興りし後七ケ所を八院にて守護し奉るへきに定
J19_0317A09: まり御幼君の御方方又は尾紀へ御入輿ありしは別に
J19_0317A10: 三社をひらきて列格准守の名あり八ケ院は各何れも
J19_0317A11: 封戸の配證はわかちありといへとも座列の高下は
J19_0317A12: なし
J19_0317A13: ○寶松院
J19_0317A14: 台德院殿御入棺の時良阿道山の二僧を以御香燈を司
J19_0317A15: 奉せしめらる後別に兩院をいとなむに及ひ當院を寶
J19_0317A16: 樹庵と稱す後又今に改む
J19_0317A17: △台德院殿御花畑飯倉にあり後に當院と惠眼院に
J19_0317B18: て拜領す屬地の部に出す
J19_0317B19: △飯倉天滿宮前に出當院供養所也
J19_0317B20: △忍海上人當院九世なり名畵の芳聲高し後學匠傳の處に委
J19_0317B21: く出す
J19_0317B22: 師の傳は『泉谷瓧礫集』に委詳なれはここに略す
J19_0317B23: 師畫にたくみのみならす歌も又好みよまれける
J19_0317B24: 寶曆九卯年八月幽齋百五十回に追善歌筵白銀淸
J19_0317B25: 源院法尼の宅にてありし時
J19_0317B26: 寄月懷舊
J19_0317B27: なかめつつ其世の秋そしのはるる
J19_0317B28: むかしなからの月のひかりを
J19_0317B29: 又此頃當山中にて歌よめりし人も會に連りて
J19_0317B30: 秋はなをてりまさるにも古の
J19_0317B31: 妙成月のかけをしそ思ふ 俊道
J19_0317B32: ことのはの世に殘らすは影高き
J19_0317B33: 月の昔をかそへさらまし 隨良
J19_0317B34: をしなへて月やをそしと思ひ出ん

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