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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0318A01: 三たひ五十の秋はふれとも 源敎
J19_0318A02: 此時冷泉家より細川靜證院尼へ贈らるる消息
J19_0318A03: 靜證院尼は紀伊大納言宗將卿の女越中守宗孝
J19_0318A04: 室也
J19_0318A05: 幽齋翁の年忌に廻巢の御詠御尤の事感心候さし
J19_0318A06: も名高き人の百五十年の秋都にもあとしたふ所
J19_0318A07: の家柄も候へとも誰あつてあととひ和歌なとす
J19_0318A08: すめらるる沙汰も聞へす候二條家の傳も此翁の
J19_0318A09: 近く傳へられたれはこそ今につたはり侍れ其流
J19_0318A10: を汲人人の家から其心さしをおこす人もなきや
J19_0318A11: うに成はてなげかはしく候いささか廻巢の心さ
J19_0318A12: しをのへて
J19_0318A13: 細川やむかしの浪の光りこそ
J19_0318A14: あととふ秋の月にかくれね
J19_0318A15: 二條冷泉は一つ流の事なれは爲村二條の流たと
J19_0318A16: たとしく成侍るもなけかしく候御覽の御早く火
J19_0318A17: に入られて下畧
J19_0318B18: 右は爲村卿の消息なり淸源院殿より壽昌院尼
J19_0318B19: 公へのふみに壽昌院尼は淸源院殿の女なり
J19_0318B20: 右は冷泉爲村卿より靜證院殿へ參るうつしにて
J19_0318B21: 御坐候二條の流たとたとしきと申事有栖川宮御
J19_0318B22: 門弟にてはことの外いきとほり候へともこなた
J19_0318B23: 家にてはかたしけなき御事と私は悅申候俄にう
J19_0318B24: つしことの外書ちらし候ゆへ忍海和尚御見せ遊は
J19_0318B25: し候はは御寫させ被成被進可被下候右の歌懷帋
J19_0318B26: に認貰申候
J19_0318B27: 白華印譜序 服元喬
J19_0318B28: 忍海上人修道特異見稱法門其所進手技書畫篆刻
J19_0318B29: 無運不妙用焉此譜也蓋游戯而已而倒薤懸針籕文
J19_0318B30: 科斗獸蹏鳥跡虎爪蟲食以至龍騰雲魚躍淵山嶽配
J19_0318B31: 天日月風雷之象夏鼎周彛之所彫瓌奇百出毎各異
J19_0318B32: 觀譬如一大會塲寶相悉現乃發一手指歟何其自在
J19_0318B33: 獨其弄奇極巧或疑乏古色余惟書契之興也厥始葢
J19_0318B34: 亦依類取物以相示爾爾後指事會意孳乳趣變所以

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