浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0316A01: | 里人をめし御尋ありしに後白河帝より後鳥羽ま |
J19_0316A02: | て四朝の御師範淸原賴業公の靈廟なるよしおろ |
J19_0316A03: | おろ答へ奉る天子御車を去り御冠を傾けさせ給 |
J19_0316A04: | ひ又御車に乘り給へは牛飼舍人御車をすすめ奉 |
J19_0316A05: | る目出度還御の後勅號を車折大明神と成下さる |
J19_0316A06: | 其舊跡下車石とて今に殘れり靈驗益あらたにし |
J19_0316A07: | て諸人の邪を正し正直を示し給ふか故に宿債あ |
J19_0316A08: | るものは速に返し償ふ心を生すといへり宜なる |
J19_0316A09: | 哉ここに助道とかやいふ人あり明神或夜夢中に |
J19_0316A10: | 助道に告てのたふは夫れ石は五濁の穢にそます |
J19_0316A11: | 是を淸淨の靈物とす我を信する輩は細石をすす |
J19_0316A12: | むへし其石に形をやとし所願成就すへし我は是 |
J19_0316A13: | 本地は觀音なりと宣ふもの也 |
J19_0316A14: | ○豐祈稻荷社 山下東谷に鎭座 |
J19_0316A15: | 享保三戌年山下谷惣鎭守の爲松譽大僧正代安置其後 |
J19_0316A16: | 豐譽大僧正代再建堂宇成就し號を豐祈と稱す |
J19_0316A17: | △石燈籠 明和九年二月初午 |
J19_0316B18: | ○加封稻荷社 新道 富士見坂に安置 |
J19_0316B19: | 文化十一戌年新道敷開けし後貫主熏譽大僧正勸請 |
J19_0316B20: | ○守門稻荷社 方丈庫裏門の内鬼門の地(圖略す) |
J19_0316B21: | 寶曆元未年安置のよし寬政年中倫譽大僧正代莫大の金(千兩と云)紛失し其仁わかたさりしかは此 |
J19_0316B22: | 社を竹にて閉けるにその翌日忽ち其當人出罸せらる王子金輪寺に着帳せしめられし |
J19_0316B23: | には坪内と稱す |
J19_0316B24: | 按するに守門の字けだし胎藏曼荼羅の外金剛部に |
J19_0316B25: | もとつくものなるへし |
J19_0316B26: | 第六守廟淸勢 |
J19_0316B27: | 神祖御開國の前より深く佛乘を信敬し給ひ諸宗を興 |
J19_0316B28: | 隆し給ふ事史にみち記にあまりける中に我宗は曩祖 |
J19_0316B29: | 親氏君より不變の御宗門たるを以て秀康卿禪家は結 |
J19_0316B30: | 城の下炬宗たるを以藩臣ひそかに葬し奉りしかと台 |
J19_0316B31: | 命正化の御憲令によりて是を改む大猷院殿は神祖に |
J19_0316B32: | 盡未隨侍の御願により別に台德院殿に告使ありて天 |
J19_0316B33: | 台へ御隨葬有しにより嚴有院殿常憲院殿も同く其儀 |
J19_0316B34: | にまかせられしかと萬部御法會は御新葬御法事とも |