浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0314A01: | 眞行 |
J19_0314A02: | △盥盤 阿蘭陀文字なり |
J19_0314A03: | 裏に |
J19_0314A04: | 文化癸酉孟冬孔道落成之日擎盥盤於白全神祠 |
J19_0314A05: | 聊祝其成功葢某等幸爲奉命而服其役之故而已 |
J19_0314A06: | 一説に云演譽白隨大僧正の時隨從せし白狐ありし |
J19_0314A07: | かばそれへ名の一字をたまはり白全と呼ともいへ |
J19_0314A08: | り故に別當もなく方丈の隨身衆の内の一役の僧よ |
J19_0314A09: | り恭敬せり |
J19_0314A10: | 或云此神もと正月廿四日御參詣入御の時雨雪にて |
J19_0314A11: | 延させ給へりし事數年に及ひしかば官士法侶の歎 |
J19_0314A12: | 意をあはれみてこれを天に祈誓ありてみつから神 |
J19_0314A13: | となれりともいへり |
J19_0314A14: | 或云享保のはじめ會下の靈河なるものに托しわれ |
J19_0314A15: | 當山の學徒の胸思を觀察するに寡欲積德の者すく |
J19_0314A16: | なく邪慢貢高の徒のみ多し是らは今世にては檀林 |
J19_0314A17: | 賜紫の職をけがし當來には紅蓮焦熱の底に沈むべ |
J19_0314B18: | し我もと大衆にありし時頗る此念ありてつゐに安 |
J19_0314B19: | 養の寶界に異なる邪趣に入れり通力は人をもまど |
J19_0314B20: | はし飮食は鬼畜に勝れりといへども出離の期遠く |
J19_0314B21: | 解脱時をうしなへりしかりといへども往因少し願 |
J19_0314B22: | 心深かりしかば法樂の力によりては來世又人道に |
J19_0314B23: | 至るへしされば大衆の内われを念ししばらくも拜 |
J19_0314B24: | 禮なすものには等しく菩提心をすすめ修行の要徑 |
J19_0314B25: | を敎へしとて三日程は種種の法門をのべ古哲の解 |
J19_0314B26: | 了に超越せる事どもをときはてには祠をこひしに |
J19_0314B27: | ぞやがて一社とせしとなむ其後詣る人絶間なく社 |
J19_0314B28: | に願滿の額みてり文化御增地の時熏大僧正の命と |
J19_0314B29: | して此所に移祠勸請あり |
J19_0314B30: | 稻荷の神形をつくれるに種種あり弘法慈覺をは |
J19_0314B31: | じめ歷世の學匠高士に彫刻ありしを考るに神形 |
J19_0314B32: | 異なりといへとも皆本地は十一面觀世音ぼさ |
J19_0314B33: | つなりむべなるかな西方淨土に左脇の大士なり |
J19_0314B34: | 一切衆生を慈愍のあまり假に現し濟度を弘誓の |