浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0313A01: | 昨日或家にして我に大黑天を與へんといひきお |
J19_0313A02: | そらくは汝に有縁ならん早く彼家に至れと有し |
J19_0313A03: | 故とく行けれはかの主大黑天をあたへけるにふ |
J19_0313A04: | しきや夢中に拜せし鼠袋大黑天也しかもかの人 |
J19_0313A05: | 語りて云是傳敎大師の眞作鼠袋大黑天なりと誠 |
J19_0313A06: | に夢中に違ふ事なき尊像なれはいよいよ尊く |
J19_0313A07: | 難有こそとて享保五子年二月廿七日自ら縁起を |
J19_0313A08: | 記しぬ |
J19_0313A09: | ○幸社稻荷大明神 當山行事藏鎭守 三島中谷に附崇 |
J19_0313A10: | 當社の開崇詳かならす一説定譽隨波上人當山鬼門に當りけれは稻荷を勸請ありと云云但し幸社の號 |
J19_0313A11: | なし享保十二未年三月廿八日學譽大僧正もと此谷に持 |
J19_0313A12: | 寮の始より信仰深くおはせしかは准補寮司職義鑑に命 |
J19_0313A13: | し王子金輪寺に着帳せしめ給ふ金輪寺役僧圓海慶鑁 |
J19_0313A14: | の印書來る毎年二月初午祭禮の節出之神躰は二臘了知寄附別に貫主 |
J19_0313A15: | 學譽公之副書あり |
J19_0313A16: | 文云 |
J19_0313A17: | 當社建立不知其始愚老貞享二丑年十月從石阜蘭 |
J19_0313B18: | 若移于當山乃至先年極月類燒爾來學寮减少因玆 |
J19_0313B19: | 當社退轉是歳享保十二丁未年二月於此空地月行 |
J19_0313B20: | 事藏引取加修富且又當社改也云云 |
J19_0313B21: | 當山三十九貫主大僧正學譽冏鑑 |
J19_0313B22: | 今按るに幸社の號此時起れる歟實には幸稻荷社とい |
J19_0313B23: | ふべきを別に幸祠ある故に社の字を加入せしにや |
J19_0313B24: | △額 大僧正尊譽上人筆 |
J19_0313B25: | △石鳥井 文化六巳年十一月吉祥日立之 |
J19_0313B26: | 寄附主弁敎于時學頭 |
J19_0313B27: | 縁にし山法の榮へを守り萬勢 |
J19_0313B28: | たてし鳥居のあらむ限りは 辨 敎 |
J19_0313B29: | ○白全稻荷社 金地院堺の岡にあり(圖略す) |
J19_0313B30: | 元祿年中白全といへる僧に託せし故名く元祿十二卯年二月廿八日北 |
J19_0313B31: | 全似我弟子北全寮白全なり |
J19_0313B32: | △石坂 文化九申年御增地後今の地に新に坂を |
J19_0313B33: | 開く |
J19_0313B34: | △石鳥井 寶曆五戌年五月廿八日 石工山口次助 |