浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J19_0306A01: | にかかり給ひ百醫手を拱くの折から或夜虚空に |
| J19_0306A02: | 聲あり告て曰く秩父の山に子の聖在ます僧正何 |
| J19_0306A03: | ぞ冥應を乞さるかと夢覺て心付せ給ひ一心に歸 |
| J19_0306A04: | 依合掌し當病平愈を祈り給ふに御長七八寸はか |
| J19_0306A05: | りの聖像枕の上にましまし病患忘るるか如しよ |
| J19_0306A06: | つて其尊像を本尊として大僧正みつから開基と |
| J19_0306A07: | なり給ひ一宇を創建し淸林と號す爾來靈感日日 |
| J19_0306A08: | にあらたにして別て腰下の病をまぬかれ得るの |
| J19_0306A09: | 道俗枚擧に遑あらす委くは本縁起のことしと |
| J19_0306A10: | 云爾 |
| J19_0306A11: | 亨保十七子年三月十日鎭座之 |
| J19_0306A12: | 同殿合安置 文化大火後合堂となる |
| J19_0306A13: | ○藥師如來 元切通外 一經院本尊也 運慶作 |
| J19_0306A14: | 森譽歷天上人護持にて代代寶庫にあり生譽上人當山卅世 |
| J19_0306A15: | いまた所化にてましましける時眼病をうけいか成醫 |
| J19_0306A16: | も療術を失ひ其功を捨難治のむねをのべけるに此尊 |
| J19_0306A17: | に祈請し給へは不日に平愈あり是に依て一期信仰し |
| J19_0306B18: | 後天和二戌年奉台命當山住職ありけれは翌亥年十月 |
| J19_0306B19: | 十五日一宇を建立し一經と名く是は『藥師經』に我此名號一經其耳衆病悉除身心安樂 |
| J19_0306B20: | の句によれるなるへし同殿其外の事淸林院一經院の所に出す別記 |
| J19_0306B21: | △不動尊 藥師如來左脇 智證大師の作 |
| J19_0306B22: | △文殊菩薩 藥師如來右脇 定朝作 |
| J19_0306B23: | △閻魔法王 初寶珠院本尊 右合殿 |
| J19_0306B24: | △鳥井 子聖の前にあり 文化四卯年九月廿 |
| J19_0306B25: | 五子日淸林院七世中興順譽代 |
| J19_0306B26: | △水鉢 同文化六巳年三月巳日源恒安 |
| J19_0306B27: | ○一光三尊阿彌陀如來俗にあかん堂と云常照院地中善光寺如來と同し御長壹尺五寸二菩薩御長壹尺 |
| J19_0306B28: | 人皇百三代後花園院御宇永享元酉年七月十七日芝金 |
| J19_0306B29: | 杉海濱より漁人の網に古木罹りけれは引上見るにう |
| J19_0306B30: | ろ木の中に此三尊ましませり漁人の家に安置し供養 |
| J19_0306B31: | なしける文明二寅年三月十五日院主信譽周公代感得 |
| J19_0306B32: | の夢によりかの漁人の家より當院に奉納あり天正八 |
| J19_0306B33: | 辰年三月當院の檀主今は宇田川町の邊に住す願圓滿功によりて一 |
| J19_0306B34: | 宇を建立し説法なとあり是より時時説法あり同十一未年の冬筑 |