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J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0304A01: 戚猶如夢裏因玆落成新祠於院内使來現神靈勸請
J19_0304A02: 鎭座號産千代嗚乎孰人寧復不仰若斯示現神託之
J19_0304A03: 炳焉新新乎前院主吟榮深秘此事不染殺靑密口授
J19_0304A04: 後院主院主亦口寫野衲野衲熟思之重其事雖不過
J19_0304A05: 于口授後來綿歷歳時恐罕有傳者若題簡册後裔受
J19_0304A06: 賜因遂筆不敏數語發揮之云爾
J19_0304A07: 元祿十五年孟春 普光院主辨察書
J19_0304A08: 天和二戌年十二月十日祠を再建
J19_0304A09: 今縁記に本多氏とあり然るにいつれの本多家といふ
J19_0304A10: 事詳ならず予藤井氏と交談の時まのあたり聞しかは
J19_0304A11: 前に藤井氏を出す
J19_0304A12: 又溜池澄泉寺より毎年初穗を備られ神牘をうけらる
J19_0304A13: 予其由縁を問しかは徃古當院の境内に安置ありとい
J19_0304A14: ふ然らは本多氏と稱するの仁の屋布なりしにや別に
J19_0304A15: 由緖をしるせる文もあらすと云云
J19_0304A16: 『著實異事』云增上寺の住僧それの上人眼の病に
J19_0304A17: て退居せりある夜頻に上人の名をよふものあり誰
J19_0304B18: そと問へは我に是より東の方の藪の地をたまへ稻
J19_0304B19: 荷の社とすへしといふ上人ききてやすき事也とう
J19_0304B20: けかひしかは誠に悅ひたるさまにてそのかはりに
J19_0304B21: はいかなる事なりとも望み給へといふ上人の云我
J19_0304B22: にさせる望なしたた眼をやみて經を見るにうとけ
J19_0304B23: れは是を明かにしてたまひてんやさらんには祠を
J19_0304B24: 造立し侍らんといへはいと悅ひて證文やうのもの
J19_0304B25: を認め前にさしをきとくとく見給ふへしとてされ
J19_0304B26: り上人燈を點して是を見るに目の明かなる事むか
J19_0304B27: しにかはらすその文に産千代とありしかはかの地
J19_0304B28: に祠を建て産千代稻荷と號すといへり
J19_0304B29: 本地十一面觀世音菩薩は傳敎大師の作にて楠正成か
J19_0304B30: 護持の尊像と云社内に安置す
J19_0304B31: 宮殿の△額 貞譽大僧正筆
J19_0304B32: 拜殿△額 智願海大僧正筆
J19_0304B33: △鳥居 文化十二年八月吉祥日
J19_0304B34: 芝宇田川町伊東治碩宗俊建

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