浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0301A01: | りてしるしを求るもの此所に其ささけも |
J19_0301A02: | のを納むる所也 |
J19_0301A03: | ○辨才天 白蓮池の島に安置 別當寶珠院 |
J19_0301A04: | 智證大師入唐の時風難の厄ありしかは祈願を龍神に |
J19_0301A05: | かけ歸國濟度を念し給ひしに海上に天女の神形あら |
J19_0301A06: | はれ逆浪暴風忽ち止みけるとそされは歸朝の後護摩 |
J19_0301A07: | を修し天女の形を彫刻し給ふ事數十體其最初の尊形 |
J19_0301A08: | を貞純親王に參らせ給ひしかは親王大に歡ひ護持開 |
J19_0301A09: | 運の基尊とす是より源家數代崇敬ありわきて賴朝卿 |
J19_0301A10: | には伊豆國の旅館より運強を此尊にかけ御念願深く |
J19_0301A11: | 大業御成就ののちは法華堂に移し國家安平の御祈願 |
J19_0301A12: | あらせ給ひしとそ其後北條八代貞時の代に及ひ圓覺寺 |
J19_0301A13: | の塔頭明月院に納められしを鎌倉も衰敗せしかは後 |
J19_0301A14: | 住持所縁によりて寬永十八年牛込法正寺に移しける |
J19_0301A15: | を一説に當山中興觀智國師明月院の住持と學友にてもとより心安くましましけれは御當山御再建の後此尊を御所望にて明月院より直 |
J19_0301A16: | に移安すと云云延寶四年三月十八日森譽上人當山廿六主知哲和尚 |
J19_0301A17: | の弟子岳雲を以て使とし當山に迎へ寶祠を丈内に崇 |
J19_0301B18: | め給ふ後貞享三年生譽上人第三十貫主今の蓮池浮嶋に一 |
J19_0301B19: | 堂を建立し安置し給へり |
J19_0301B20: | △額 酒井雅樂頭忠恭朝臣筆 天明中現譽大 |
J19_0301B21: | 僧正の本國の守たるにより被送之 |
J19_0301B22: | △石鳥居 文化二年九月 古坂友次郞藤原高茂同 |
J19_0301B23: | 明智院日經丸 |
J19_0301B24: | ○金毘羅大權現 坂上田村丸守本尊と云其事蹟未詳貫主寶庫より出之寬政十年三月山下谷猷禪 |
J19_0301B25: | 勸請あり |
J19_0301B26: | ○妙見大菩薩 寬政中靈山寺秀海上人いまた幹事たりし時勸請來由未詳 |
J19_0301B27: | ○さいかち稻荷大明神 當島の地主なりと云事蹟不詳 |
J19_0301B28: | 此三社蓮池嶋に安置す |
J19_0301B29: | ○秋葉社 本は蓮池の前 今神明谷 別當福聚院 |
J19_0301B30: | 人皇百三代後花園院御宇永享十一未年秋八月當山い |
J19_0301B31: | また貝塚に在し時第三世音譽聖觀上人太田道灌の館 |
J19_0301B32: | にいたり法話し歸寺夕暮に及はれける折しも月東天 |
J19_0301B33: | にのぼり一説に木戸三河守の宅よりの歸りと云云草花の露にみち秋風凉しく |
J19_0301B34: | 吹來りしかは |