浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0300A01: | 受たれはかねて聞所のあらましを誌す事しかり |
J19_0300A02: | ふせやにも誓や梅を惡魔除 發起鎌倉英玦 |
J19_0300A03: | 碑に松の陰いたたかむ幾千はる 願主谷氏女素塵 |
J19_0300A04: | 老まつの齡やさつく若みとり 同志森住氏母素好 |
J19_0300A05: | 念しとれは筆も岩根の松にはな 友 人佛庵并書 |
J19_0300A06: | △筆塚 尾崎敬文銘 |
J19_0300A07: | 四の海なみたたすおほ樹のもと風靜にして草木 |
J19_0300A08: | もなひく武藏野の廣き御惠に四の民衣食を安し |
J19_0300A09: | 百の工もおのか職を守り猛きもののふも心和ら |
J19_0300A10: | きて弓馬のいとなひもやや暇ある御代の賢きに |
J19_0300A11: | ほこりて予も弱冠の比より入木の道に心をよせ |
J19_0300A12: | 世に名ある鳥のあとをしたひ侍るもはかはかし |
J19_0300A13: | からね予か生立侍りける武藏野之傍に茅野とか |
J19_0300B14: | やいふめる所の天滿宮に詣て千尋ある筆の海の |
J19_0300B15: | 底深き藻くずをもかつき侍らむ事を祈奉りて猶 |
J19_0300B16: | 百度學ひて千たひ思ひかへせは此道の蘊奧猶は |
J19_0300B17: | かり知かたかりけらしされともかけまくも賢 |
J19_0300B18: | き神の誓たれ給ふにや數ならぬ予をしたひ千里 |
J19_0300B19: | を遠しとせすして來る友其數をしらす此道を業 |
J19_0300B20: | とするもの百人に及予か姓を呼んて尾崎流と稱 |
J19_0300B21: | し今世にもてはやすよふを侍りぬ是偏に此御神 |
J19_0300B22: | の誓ひと伏拜みて年久しく勞を掛し管城工のい |
J19_0300B23: | さほしをも報し侍らむと神前に禿筆の壇をつく |
J19_0300B24: | り侍りぬ神垣に步をはこふ人びとの嘲をもかへ |
J19_0300B25: | りみす其旨を書付侍るといふ事しかり |
J19_0300B26: | 安永十辛丑年四月日 |
J19_0300B27: | 世におほふ惠もひろきむさし野に |
J19_0300B28: | はるけき鳥の跡をとめはや |
J19_0300B29: | △小祠 白大夫を勸請す |
J19_0300B30: | △納屋 遠近の子女書願に托し詩歌を寫し擎け祈 |