ウィンドウを閉じる

J2820 三縁山志 摂門 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0284A01: 移し願翌年二月九日三門内南之空地へ被仰出同十月
J19_0284A02: 十三日御供養寶曆十一巳年三月十七日今の地に御引
J19_0284A03: 奉行山名伊豆守曲淵勝次郞同月廿八日大僧正登城御禮同十二午年
J19_0284A04: 四月八日法心院尼公蓮淨院尼公御參詣
J19_0284A05: 守護職はもと方丈の隨身僧つとめしかと學譽大僧正
J19_0284A06: 代良雄院に命せられ黑腰の乘輿頭巾杖等免許せられ
J19_0284A07: 改格ありしを通譽大僧正代享保廿年以來一﨟にてつ
J19_0284A08: とむへきとして良雄院より隆崇院にうつさる明和五
J19_0284A09: 子年十月朔日はしめて守護職の院登營拜禮あり志か
J19_0284A10: しよりこのかた正月登營の時御内禮台顏を拜し奉る
J19_0284A11: 毎年正五九月十五日には一山の僧衆貫主大僧正御別當十一箇院幹事四口別院
J19_0284A12: 寺家共に四十餘院此外大衆上座四十八僧其外出勤多し護念經一時千卷を奉讀誦天長地
J19_0284A13: 久國豐民安御家運御榮久の御祈願あり平生常恒も天
J19_0284A14: 下泰平の御祈禱怠慢なし 守護職 輪勤 隆崇院 良源院
J19_0284A15: 月界院 安養院 源流院 威德院 觀智院 隆崇
J19_0284A16:
J19_0284A17: 黑本尊 御長貳尺六寸
J19_0284B18: 略縁起 學譽現譽兩大僧正の自記を抄略す
J19_0284B19: 抑當山に鎭座し給へる黑本尊無量壽如來と申は惠
J19_0284B20: 心僧都の御作にて鎭護國家の靈像なり昔は惠心彫
J19_0284B21: 刻の志に隨ひ影を橫川の水にうつしそののち機縁
J19_0284B22: に應し跡を參州桑子の明眼寺に垂給ふ歳霜既にふ
J19_0284B23: り金泥の光も香煙に黑ませ給へは世擧て黑本尊と
J19_0284B24: は申奉りぬ神君樣御歸敬の本尊三體ましましけるに餘の二體は箔佛にて此尊ひとり黑色に御座せは常に黑本尊
J19_0284B25: と仰られしよし是より本尊の嘉名とならせたまふ 東照宮樣いまた岡崎の城主に
J19_0284B26: て御座ありし時三河の國にて一向門徒の中に逆意
J19_0284B27: を企るもの有て一時に蜂起すその時神君樣州郡の
J19_0284B28: 騷動を靜め給はんため士卒を催しかの逆徒御誅伐
J19_0284B29: あらせ給ひし時ある日明眼寺に高田派御旗を立させ
J19_0284B30: 給ふ賊徒の勢ひ猛にして雌雄を俄に决し難くとぞ
J19_0284B31: 神君樣にはそのかみ大高城を御開きののち大樹寺
J19_0284B32: に入御の上登譽上人の勸誡を信受なさせられ再ひ
J19_0284B33: 岡崎へ御入府あらせ給ひし御時より大樹寺に於て
J19_0284B34: 淨土宗の安心をきはめさせられ彌陀法王の神變加

ウィンドウを閉じる