浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J19_0179A01: | 圓法親王、三條相國實重公、姉小路從二位濟氏卿、 |
J19_0179A02: | 世尊寺從三位行尹卿、從四位定成卿等能書の面面、 |
J19_0179A03: | 競ふて助筆したてまつる。即ち各卷の筆者は |
J19_0179A04: | 後伏見上皇 一、二、三、七、八、 |
J19_0179A05: | 後二條天皇 十四、十五、但月輪禪閤以下は尊圓親王の筆也廿二、但或人以 |
J19_0179A06: | 下は行尹卿廿五、廿六、但上野國御家人以下濟氏卿卅三、卅四、卅五、 |
J19_0179A07: | 卅六、但勝法房の一段濟氏卿卅七、卅八、卅九、四十二 |
J19_0179A08: | 伏見天皇 四十 |
J19_0179A09: | 尊圓法親王 九、十、十一、十二、十三、十八、三十 |
J19_0179A10: | 實重公 卅一 |
J19_0179A11: | 濟氏卿 十六、十七、廿四、廿七、廿八、廿九、卅 |
J19_0179A12: | 二、四十一、四十三、四十四、四十五、四十六、四 |
J19_0179A13: | 十七、四十八 |
J19_0179A14: | 行尹卿 四、五、六、廿一、但又一紙以下濟氏卿廿三 |
J19_0179A15: | 定成卿 十九、但仁和寺に栖む以下行尹卿二十但遠江以下濟氏卿 |
J19_0179A16: | 繕寫畢りて之を官庫に納めたまふ。之を正本といふ 上皇復 |
J19_0179A17: | 叡慮ありて更に一本を重寫したまふ。其第一、第十 |
J19_0179B18: | 一、第三十一の三卷は 伏見法皇の宸翰、第八、第廿 |
J19_0179B19: | の二卷は世尊寺行俊卿或云定成卿の筆、餘の四十三卷は |
J19_0179B20: | 悉く 後伏見上皇の宸翰にして、之を舜昌に賜ひ、世 |
J19_0179B21: | に流布せしめ給ふ。之を副本といふ此の如く事叡旨に發し勅 |
J19_0179B22: | 裁に及ひ宸翰に成れるを以て、世擧りて勅修御傳と |
J19_0179B23: | 稱す。 後二條天皇の德治二年に始まり、凡そ十餘 |
J19_0179B24: | 年を經て大成すといふ。後舜昌法印御傳總修の賞と |
J19_0179B25: | して當院第九代の別當に補せられし時、更に官庫の |
J19_0179B26: | 正本を當院に下し賜ひ、足利尊氏公爲に唐櫃三合を |
J19_0179B27: | 寄せて之を納めしむ。是に於て正副二本倶に當院の |
J19_0179B28: | 重寶となれり。其後第十二世誓阿上人兵火の難を恐 |
J19_0179B29: | れて副本を大和國當麻に移し、往生院を建てて之を |
J19_0179B30: | 護持す。今猶ほ彼寺第一の重寶たり。又正本は永く |
J19_0179B31: | 當院の寶庫に珍藏し、中世歷代の住持之を宮中に披 |
J19_0179B32: | 講するを例とせり。近世寬文七年八月 後水尾法皇 |
J19_0179B33: | の叡覽に供へし時、「是誠に希代の名物なり、殊に數 |
J19_0179B34: | 百年の星霜を送り、應仁の兵火をも免れて四十八卷 |