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J2810 華頂誌要 華頂山編 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J19_0178A01:
J19_0178B02: 以上すへて十一號あり。中に就いて大師の諡號六回
J19_0178B03: に及ふ。是各宗に未た其例を見さる所。實に我か開
J19_0178B04: 祖上人絶倫の眉目にして、宗門無上の光榮と云ふへ
J19_0178B05: きなり。
J19_0178B06: 又滅後九十餘年 後伏見上皇舜昌法印に勅して、開
J19_0178B07: 祖大師一化の行狀を纂輯せしめ給ふ。舜昌は江州滋
J19_0178B08: 賀の人。初橫川の隆眞に就いて出家し、學顯密を兼
J19_0178B09: ね、叡山功德院に住す。又淨業を如一國師に受けて、
J19_0178B10: 深く大師の芳躅を慕ふ。兼て文筆を能くするを以て
J19_0178B11: 此命を拜す。乃ち大師門下の舊記を集め、徧く古老の
J19_0178B12: 傳説を聞き、實を撰ひ謬を正して、一部の實錄を編
J19_0178B13: 成す。總て四十八卷二百三十七段。毎段畫圖を現は
J19_0178B14: し、以て天裁を仰く。上皇叡感斜ならす。更に當時
J19_0178B15: の才臣に勅して、事實を校正し文辭を潤色せしめ、
J19_0178B16: 繪所に命して委しく畫圖を成さしめ給ふ。『縁起』に
J19_0178B17: よるに、詞書は 上皇先つ宸翰を染めさせ給へは、
J19_0178B18: 伏見法皇、 後二條天皇も御隨喜あり。靑蓮院尊

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