浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0550A01: | 寬政八年丙辰正月十五日 |
J18_0550A02: | 託阿彌陀佛謹誌 |
J18_0550A03: | 師聖〓により課佛五萬稱を誓修す此年二月十六日よ |
J18_0550A04: | り五條阪西光寺に於て慈雲律師を拜し圓戒及五戒等 |
J18_0550A05: | を求受す又律師に就き天台大師の色心戒體大師叡空 |
J18_0550A06: | 師資の優劣台淨二家の圓戒の同異等精微の義趣を研 |
J18_0550A07: | 究せり三月三日又律師に從て八齋戒を受く九月廿二 |
J18_0550A08: | 日より大阪上鹽町小松谷の支葊なる妙蓮菴に留錫す |
J18_0550A09: | 空譽義柳上人の勸により十一月八日晋山の式を行 |
J18_0550A10: | ふ 寬政九年丁巳三月十四日妙蓮菴例月の淨業會を |
J18_0550A11: | 開闢し嚴密に其規則を定めしか有信の道俗展轉隨喜 |
J18_0550A12: | し入衆歸嚮日を逐て熾盛なりき今其序文及規則を左 |
J18_0550A13: | に揭く |
J18_0550A14: | 淨業會規則并引 |
J18_0550A15: | 夫れ佛法無量なりといへども底下薄地の凡夫をし |
J18_0550A16: | て順次に六趣の里を離れ淨土に往生せしむるは唯 |
J18_0550A17: | 念佛の一門に限りて他〓此ことわりあることなし |
J18_0550B18: | 故に釋尊ひとり此法を名けて難値難信無上の大法 |
J18_0550B19: | と説たまへり其聞かたきに至るや菩薩すら思ひを |
J18_0550B20: | はるきす其信しかたきにおけるや智者すら閫に立 |
J18_0550B21: | もとほる然るに我等生を末法濁亂の世にうけ三業 |
J18_0550B22: | の不調なるは沙をとはす風よりもあらく篠をみた |
J18_0550B23: | せる雨よりも駛して生後三途のすもりとならんこ |
J18_0550B24: | と鏡をかけてあきらけき宿世の契をいかなれはか |
J18_0550B25: | かる上なき御法に値遇しまたなく信受し奉り次世 |
J18_0550B26: | 往生掌をさして决定せる身となりぬることを思は |
J18_0550B27: | んとすれば路もたえ語らんとすれは口をつくむか |
J18_0550B28: | かれは夜につき日にそへて欣ひの色の紅葉すへき |
J18_0550B29: | も水にえかけるたとしへに墮て止んとする作惡懈 |
J18_0550B30: | 怠は無始より習ふ勢ひつよくすすまんとする厭求 |
J18_0550B31: | 願行は此世よりするうゐうゐしさともすれば理を |
J18_0550B32: | たに忘れ意馬六塵の野より野にはせ心猿五欲の林 |
J18_0550B33: | より林につたひて口にまかする稱名さへたえかち |
J18_0550B34: | になりぬるこそ歎のうへのなげき悲のうへのかな |