浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0320A01: | 風のいるこそあやしかりけり |
J18_0320A02: | 伊豫の奧浦は安西法師の出し所なりとききて |
J18_0320A03: | 草の葉に露おく浦をいでし身も |
J18_0320A04: | たまの臺にけふやすむらむ |
J18_0320A05: | 船中にてよめる |
J18_0320A06: | いかにせむ世渡るわざもなみの上に |
J18_0320A07: | あまのたくなわくりはてぬ身を |
J18_0320A08: | 宇佐へ參りしに稻佐といふ處にて藤の花のさかりな |
J18_0320A09: | るを見て |
J18_0320A10: | こころにもさきかかりけり雲ならぬ |
J18_0320A11: | 藤もゆかりのいろそなつかし |
J18_0320A12: | 託龍上人の淨業を修せられし跡を訪ひ侍るにいと殊 |
J18_0320A13: | 勝なることいはんかたなし |
J18_0320A14: | むすばずはいかでかしらんやまずみの |
J18_0320A15: | ゐさらひきよき法のこころも |
J18_0320A16: | 樵者のとみに身まかりけるをききて |
J18_0320A17: | 朝夕の薪に思ひこりし身も |
J18_0320B18: | 終のけふりとなれるあはれさ |
J18_0320B19: | 雪佛畵賛 |
J18_0320B20: | 造るのみ何はかなしと思ふらん |
J18_0320B21: | この身此まま雪佛達 |
J18_0320B22: | 少欲知足のこころを |
J18_0320B23: | これにても事はたりけり山がつの |
J18_0320B24: | あしなるぞふりよしとおもへば |
J18_0320B25: | 題しらす |
J18_0320B26: | 中なかにことの葉ぐさのしげければ |
J18_0320B27: | とかぬみのりをきく人もかな |
J18_0320B28: | 浮しづみ我だにしらぬ法のうみ |
J18_0320B29: | いかでか人をさしわたすべき |
J18_0320B30: | かぎりなく迷ひし年を尋れば |
J18_0320B31: | ただ此今のこころなりけり |
J18_0320B32: | おく深き道なたかへそたづね入 |
J18_0320B33: | 言の葉匂ふ花の枝折に |
J18_0320B34: | 法のいとただ一筋のこころより |