ウィンドウを閉じる

J2660 無能和尚行業記 宝洲 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0172A01: 讓終南吉水高躅焉是以道俗靡然歸化日課稱佛
J18_0172A02: 之徒凡十有六萬餘人且其感驗靈應不遑枚擧也
J18_0172A03: 所謂人中希有人人中最勝人是也惜哉報命未覃不
J18_0172A04: 惑示寂於奧州北半田艸菴焉嗟乎法師一代巨益
J18_0172A05: 近來未聞苟自非糠粃名利不惜身命則豈能
J18_0172A06: 如是耶粤興仁寶洲師者解行兼備文巧漢和因法
J18_0172A07: 師門徒逼請集記行業及以法語間加批辭梓而
J18_0172A08: 以公諸世其用和語者令賢愚士女之輩易讀易
J18_0172A09: 識而共思齊也可謂老婆心切矣予景慕法師練
J18_0172A10: 行也尚矣是以嘉歎精修之功欲同締上輩之勝
J18_0172A11: 縁是歳法師第三回諱辰應寶洲師之需敢序卷
J18_0172A12: 端以代香火云
J18_0172A13: 享保六年龍集辛丑正月二日
J18_0172A14: 沙門眞阿書於常州大念蘭若慈引堂
J18_0172A15: 無能和尚行業記并序
J18_0172A16: 夫おもん見るに。彌陀淨國は。諸聖の歸するとこ
J18_0172A17: ろ。念佛寶王は。萬行の最とする所なり。この故
J18_0172B18: に。五乘の衆機ひとしく投入し。十方の世界あま
J18_0172B19: ねく流行す。ここを以て。久堅の月の國を始とし
J18_0172B20: て。霞さす日の本に至るまて。綿綿として三國に
J18_0172B21: 傳はり。洋洋として四海にみてり。これすなはち
J18_0172B22: 彌陀覺王名超十方の誓ひ。末法萬年利物偏增の効
J18_0172B23: なるべし。寔に近頃。みちのくに一人の隱士いまそ
J18_0172B24: かりける。無能和尚と名く。夙に出群の志をいだ
J18_0172B25: き。いまた壯年ならざるに。世を遁れて身を薼芥
J18_0172B26: よりも輕くし。性器に多能をみつれとも。これを見
J18_0172B27: ること無が如く。淨業に寸陰を競ひて。これ日も
J18_0172B28: 足すとす。兼て行化を以て任とし。奧羽二州所所
J18_0172B29: の道塲にして。盛に淨土の敎誡を談し。專ら稱名
J18_0172B30: の正業を勸めらる。これによりて立地に惡を改て
J18_0172B31: 善に移り。專修念佛に歸する者あけて數ふへから
J18_0172B32: す。隨て勝相感見のたくひ。往往にきこゆ。予さ
J18_0172B33: りし享保二年の春。たまたま刺吏の請に應じて。
J18_0172B34: 伊勢の神都を出て此國に下り。既に四かへりの靑

ウィンドウを閉じる