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J2660 無能和尚行業記 宝洲 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0171A01: 刪略ある事を疑ふ所に。後はからざるに。今の全本
J18_0171A02: をもとめ得て。これを世にひろめ給ふ。これに依て
J18_0171A03: 人また此讃を知る事を得たり。然るにかの板本。小
J18_0171A04: 册にして行はる。恐くは久して又散逸せん事を。故
J18_0171A05: に今此傳の卷尾に附して。不朽の一端とす。近世澆
J18_0171A06: 薄にして。古風をしたはず。妄に倭字を輕んす。嗚
J18_0171A07: 呼固哉。信起れは文貴し。何そ必しも篆隷を以てせ
J18_0171A08: ん。およそ我朝の人は。漢字の經書にも和訓を施し
J18_0171A09: て。始て其義を通す。何そ其國字國語を輕しむべけ
J18_0171A10: んや。冀くは諸の行者。宜しく上古の淳風を學んで。
J18_0171A11: 日夕にこれを諷詠し。寤寐にこれを思想して。引接
J18_0171A12: 想の勝縁となすべし。若臨終の人あらば。誰にても
J18_0171A13: たびたびこれを讀むべし。これを聞かば。をのつか
J18_0171A14: ら來迎をまつ心起るべし。又この讃の詞の如く。來
J18_0171A15: 迎の次第をこまやかに語りて聞かしむべし。此讃も
J18_0171A16: と九十六句あり。結讃の普賢行願品の偈は。今私に
J18_0171A17: これを加へて一百句となす者也。猶又惠心の僧都。
J18_0171B18: 迎講を執行し給へる事。具に沙石集述懷鈔酉師の曼
J18_0171B19: 陀羅抄壒囊抄等に載たり。併せ觀べし。無能和尚常
J18_0171B20: に深く此讃文を信し。よりより人をして是を唱へし
J18_0171B21: めて聽聞せられき。又同法にも念佛に懶き折には。
J18_0171B22: 此讃文を稱へて。助業とすべき由示され侍る。因て
J18_0171B23: 玆に附錄して。師の素志に充る者なり
J18_0171B24:
J18_0171B25: 無能和尚行業記下大尾
J18_0171B26:
J18_0171B27: (本傳序、跋)
J18_0171B28: 無能和尚行業記序
J18_0171B29: 甞聞願生西刹者一心唯信佛語不顧身命決
J18_0171B30: 定依行焉然澆末劣機多愛身命違乃佛乃祖敎訓
J18_0171B31: 矣方今如説信順堅固依行者其惟無能法師乎法師
J18_0171B32: 掛錫叢林不久雖不博涉經論遍參明師自
J18_0171B33: 懷金剛之志晝夜不臥孜孜念佛矣始誓常課一萬
J18_0171B34: 聲漸漸進修至於十萬有餘厥心行勇猛衣食節儉不

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