浄土宗全書を検索する
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| 巻_頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J18_0171A01: | 刪略ある事を疑ふ所に。後はからざるに。今の全本 |
| J18_0171A02: | をもとめ得て。これを世にひろめ給ふ。これに依て |
| J18_0171A03: | 人また此讃を知る事を得たり。然るにかの板本。小 |
| J18_0171A04: | 册にして行はる。恐くは久して又散逸せん事を。故 |
| J18_0171A05: | に今此傳の卷尾に附して。不朽の一端とす。近世澆 |
| J18_0171A06: | 薄にして。古風をしたはず。妄に倭字を輕んす。嗚 |
| J18_0171A07: | 呼固哉。信起れは文貴し。何そ必しも篆隷を以てせ |
| J18_0171A08: | ん。およそ我朝の人は。漢字の經書にも和訓を施し |
| J18_0171A09: | て。始て其義を通す。何そ其國字國語を輕しむべけ |
| J18_0171A10: | んや。冀くは諸の行者。宜しく上古の淳風を學んで。 |
| J18_0171A11: | 日夕にこれを諷詠し。寤寐にこれを思想して。引接 |
| J18_0171A12: | 想の勝縁となすべし。若臨終の人あらば。誰にても |
| J18_0171A13: | たびたびこれを讀むべし。これを聞かば。をのつか |
| J18_0171A14: | ら來迎をまつ心起るべし。又この讃の詞の如く。來 |
| J18_0171A15: | 迎の次第をこまやかに語りて聞かしむべし。此讃も |
| J18_0171A16: | と九十六句あり。結讃の普賢行願品の偈は。今私に |
| J18_0171A17: | これを加へて一百句となす者也。猶又惠心の僧都。 |
| J18_0171B18: | 迎講を執行し給へる事。具に沙石集述懷鈔酉師の曼 |
| J18_0171B19: | 陀羅抄壒囊抄等に載たり。併せ觀べし。無能和尚常 |
| J18_0171B20: | に深く此讃文を信し。よりより人をして是を唱へし |
| J18_0171B21: | めて聽聞せられき。又同法にも念佛に懶き折には。 |
| J18_0171B22: | 此讃文を稱へて。助業とすべき由示され侍る。因て |
| J18_0171B23: | 玆に附錄して。師の素志に充る者なり |
| J18_0171B24: | |
| J18_0171B25: | 無能和尚行業記下大尾 |
| J18_0171B26: | |
| J18_0171B27: | (本傳序、跋) |
| J18_0171B28: | 無能和尚行業記序 |
| J18_0171B29: | 甞聞願生西刹者一心唯信佛語不顧身命決 |
| J18_0171B30: | 定依行焉然澆末劣機多愛身命違乃佛乃祖敎訓 |
| J18_0171B31: | 矣方今如説信順堅固依行者其惟無能法師乎法師 |
| J18_0171B32: | 掛錫叢林不久雖不博涉經論遍參明師自 |
| J18_0171B33: | 懷金剛之志晝夜不臥孜孜念佛矣始誓常課一萬 |
| J18_0171B34: | 聲漸漸進修至於十萬有餘厥心行勇猛衣食節儉不 |