浄土宗全書を検索する
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| 巻_頁段行 | 本文 |
|---|---|
| J18_0167A01: | 念佛せされはわひしかりけり |
| J18_0167A02: | なれぬれはいたつらわさも捨かたし |
| J18_0167A03: | 只念佛のくせを付へし |
| J18_0167A04: | はけませはうら思ひする事もなし |
| J18_0167A05: | おこたるにこそ疑ひもあれ |
| J18_0167A06: | 只申せ申す内にはをのつから |
| J18_0167A07: | 深きまこともおこりこそすれ |
| J18_0167A08: | 極樂の事のみせめてまめやかに |
| J18_0167A09: | よにはいつはる心ありとも |
| J18_0167A10: | 三心はしること安く具し難く |
| J18_0167A11: | しる事かたく具し安きなり |
| J18_0167A12: | 阿彌陀佛と稱る心いさみあらは |
| J18_0167A13: | われ三心を具すと知るへし |
| J18_0167A14: | 誠あれは叶はぬ道もかなふなり |
| J18_0167A15: | まして佛の誓ひあるをや |
| J18_0167A16: | 大なる道一筋をたしなみて |
| J18_0167A17: | 拙きわさにこころととむな |
| J18_0167B18: | 法のため捨果たりし身の上に |
| J18_0167B19: | 名のみ惜みて何にかはせん |
| J18_0167B20: | 博學は事おほくして心ちる |
| J18_0167B21: | こころちりてはこころさしなし |
| J18_0167B22: | 夢の世はとまれかくまれ歎くなよ |
| J18_0167B23: | 覺めて臺にのほる身なれは |
| J18_0167B24: | 師の沒後厭求法師か夢に或人來りてこれなん |
| J18_0167B25: | 無能和尚の歌に侍るとてあたへける |
| J18_0167B26: | 片時もわすれしものよあたし野の |
| J18_0167B27: | 草の葉ことにおく露の身を |
| J18_0167B28: | 伊呂波讃 |
| J18_0167B29: | むかし高野大師。諸行無常の四句の偈を和らげ。梵 |
| J18_0167B30: | 書四十七の字母に准へて。以呂波を作り。深き御法 |
| J18_0167B31: | の理りを淺き言の葉に託て。誘引の方便となし給へ |
| J18_0167B32: | り。今師も又これに俲ひて。色葉の文字を句の上に |
| J18_0167B33: | 冠らしめ。惣て五十八句の和讃をつづりて伊呂波讃 |
| J18_0167B34: | と名け。信樂の誠を諷詠にあらはし。以て厭欣をす |