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J2500 向阿上人伝 〓 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0594A01: しへ白川にすみ給ひしこころわりなくおもひ入たる
J17_0594A02: 同法のありしをたつね行給ふに其僧ははや去年の秋
J17_0594A03: 往生せりさためなき世はさる事なれとも今さらあは
J17_0594A04: れにて臨終のありさまなとかたらひ給ふほとに日も
J17_0594A05: やうやう入なんとす立歸らん道もはるかなりさいは
J17_0594A06: ひけふは彌陀感應の日なれはとてそれより眞如堂に
J17_0594A07: まふてて通夜し給へり月さえ風さふくて小夜もよう
J17_0594A08: よう更行ままに心すこさもかきりなくしつかに念佛
J17_0594A09: し給ふにいつのほとよりかまふてにけん僧二人より
J17_0594A10: て物語す一人はしきりにしはふきたる聲いとおひた
J17_0594A11: りおのれからも世にたうとく思ひ入たる所さそふか
J17_0594A12: からんとみえたりちかくこのあたりよりまふてたる
J17_0594A13: 人なるへしいま一人は初發心の者なめりいつくより
J17_0594A14: の修行者にかあらんとおほゆなつかしく居よりて何
J17_0594A15: 事をか語らましと聞たまへは問答せらるるところ念佛
J17_0594A16: の法問にして年來の不審なこりなくはるけぬ誠に二
J17_0594A17: 尊の化現ならてはと覺えて悲喜こもこもなかるかく
J17_0594B18: てなかき夜もややあけんとするほと二僧をのをの退
J17_0594B19: 出し給ふその行末をしらんために上人も立出て見送
J17_0594B20: たまふに山あひの霧へたたりて見へすなりけり。
J17_0594B21:
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J17_0594B31:
J17_0594B32:
J17_0594B33:
J17_0594B34: 向阿上人傳卷上

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