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J2420 法然上人伝絵詞 琳阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0277A01: 動尊を供養す大宮の入道大臣家の御諷誦の文云夫お
J17_0277A02: もむ見れは先師存在のむかし弟子遁朝の夕一心精誠
J17_0277A03: をこらして十重戒をうくかるかゆへに濟度を彼岸に
J17_0277A04: たのみてうやまて諷誦をこの砌に修す小善根ときら
J17_0277A05: ふことなかれ必大因縁とならむよて蓮臺の妙業をか
J17_0277A06: さらんかために早鳬鐘の逸韻を叩て別當さきの因防
J17_0277A07: 守源朝臣盛親敬白二七日普賢菩薩の御導師求佛房と
J17_0277A08: 云云建曆二年二月三日夜別當惟方入道のむすめ粟田
J17_0277A09: 口の禪尼の夢に見て上人殯葬のところに詣たれは八
J17_0277A10: 幡宮の御戸をひらくかとおほゆ御正體等もそのうち
J17_0277A11: におはしますときにこれは上人の葬の所にはあらす
J17_0277A12: 八幡宮なりと思へはかたはらの人その御正體をさし
J17_0277A13: て云あれこそは法然上人御房の御體よといふ是を聞
J17_0277A14: て身の毛いよたちてあせをなかしてさめぬこの夢ま
J17_0277A15: た奇特なり抑神宮皇后元年辛巳大菩薩御誕生のとき八
J17_0277A16: のはたふりきかるかゆへに八幡大菩薩と號したてま
J17_0277A17: つるいま上人誕生の時ふたつの幡ふれり大菩薩の御
J17_0277B18: 本地を行敎和尚みたてまつらむと祈願し給しかはた
J17_0277B19: もとのうへに阿彌陀如來うつり給ひき三七日彌勒御
J17_0277B20: 導師住眞房弟子湛空誦經物をささく義之かすり本一
J17_0277B21: 紙をもて十二行八十餘字
J17_0277B22: にしへよしゆくへきみちのしるへせよ
J17_0277B23: むかしもとりのあとはありけり
J17_0277B24: 初七日二七日追善。禪尼 夢に八幡宮を拜する圖
J17_0277B25: 四五七日しけきによりて是を略す六七日法印大僧都
J17_0277B26: 聖覺無動寺の大僧正慈圓御諷誦あけらるる七七日御
J17_0277B27: 導師園城寺の長吏法務大僧正公胤信空の願文に云先
J17_0277B28: 師廿五歳のむかし弟子十二歳のときかたしけなく師
J17_0277B29: 資約契をむすひ久しく五十の年序をつむ一旦の生死
J17_0277B30: をへたてて九廻の膓をたたむとす叡山黑谷の草庵に
J17_0277B31: 宿せしより東都白川の禪房へうつりしにいたるまて
J17_0277B32: 其間撫育の恩といひ提撕の志といひ報謝の思昊天を
J17_0277B33: のつからきはまりぬここをもて彌陀迎接十一軀の形

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