浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0272A01: | 深法を得たり我そのひとり也彼上人すてに心中の奧 |
J17_0272A02: | 義也たやすく是をさつけす機をえらひて傳受せしむ |
J17_0272A03: | へしと云云風聞の説もし實ならはみなもて虚言なり |
J17_0272A04: | 迷者をあはれまむかためには誓言をたつ貧道もし是 |
J17_0272A05: | を秘して僞て此旨をのへ不實の事をしるさは十方三 |
J17_0272A06: | 寶まさに知見をたれて毎日七萬遍の念佛をしかしな |
J17_0272A07: | からむなしくその利益をうしなはむ圓頓行者のはし |
J17_0272A08: | め實相を縁する六度萬行を修して無生忍にいたるい |
J17_0272A09: | つれの法か行なくして證をうるやこひねかはくはこ |
J17_0272A10: | の疑網に墮せむたくひ邪見の稠林をきりて正直の心 |
J17_0272A11: | 地をみかき將來の鐵城をのかれて終焉の金臺にのほ |
J17_0272A12: | れ胡國程遠し思ひを鴈札に通す北陸さかひはるか也 |
J17_0272A13: | 心を像敎にひらく山川雲かさなりて面を千萬里の月 |
J17_0272A14: | にへたつれとも化導縁あつくして久し一佛土の風に |
J17_0272A15: | ちかつけむしかのみならず誑惑のともからいまた半 |
J17_0272A16: | 卷の書をよます一句の法をうけす弟子と號する甚そ |
J17_0272A17: | のいひなしをのか身の智德かけて人をして信用せし |
J17_0272B18: | めむかためにほしきままに外道の法をときて師匠の |
J17_0272B19: | 説とし或はみつから稱して弘願門となつけ或は心に |
J17_0272B20: | 任て謀書をつくり念佛要文集と號す此書の中にはし |
J17_0272B21: | めて僞法を作てあしたに證據にそなふ念佛秘之經也 |
J17_0272B22: | 花嚴等の大乘の中に本經になき所の文を作て云諸善 |
J17_0272B23: | をなすへからず唯專修一念をつとむへしと云云彼書 |
J17_0272B24: | いま現に花夷に流布す智者みるといふともわらふへ |
J17_0272B25: | し愚人是を信受する事なかれかくのことくの謀書前 |
J17_0272B26: | 代にもいまたきかすなを如來にをきて妄語をよす況 |
J17_0272B27: | や凡夫にをきて惡言をあたえんをや此猛惡の經一を |
J17_0272B28: | 持て萬を察すへきもの也是癡闇の輩也いまた邪見と |
J17_0272B29: | するに及す誑惑のたくひ也名利のために他をあやま |
J17_0272B30: | つ抑貧道山修山學のむかしより五十のあひた諸宗の |
J17_0272B31: | 章疏等披閲して嶺岳になき所をは之を他門にたつね |
J17_0272B32: | てかならす一見をとく讚仰としつもり聖敎殆つくす |
J17_0272B33: | しかのみならす或は夏の間四種三昧を修し或は九旬 |
J17_0272B34: | のうちに六時懺法を行す年來長齋して顯密の諸行を |