浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0271A01: | 一念の僞法をひろめて無行のとかを謝せす剩無念邪 |
J17_0271A02: | 儀をたててなを一稱の小行をうしなふ微善なりとい |
J17_0271A03: | へとも善根にをひてあとをつけり重罪なりといへと |
J17_0271A04: | も罪障におひていよいよいきをひをます刹那五欲の |
J17_0271A05: | 樂をうけむかために永劫三途の業を恐す人を敎化し |
J17_0271A06: | て云彌陀の願をたのまむものは五逆をははかる事な |
J17_0271A07: | かれ心に任て是をつくるへし袈裟を着すへからすよ |
J17_0271A08: | ろしく直垂を着して婬肉を斷すへからすほしきまま |
J17_0271A09: | に鹿鳥を食すへしと云弘法大師異生羝羊の心を釋し |
J17_0271A10: | ての給はくたた婬欲を思ふ事かの羝羊のことしとい |
J17_0271A11: | へり此ともからたた弊欲にふける事ひとへに彼たく |
J17_0271A12: | ひの十重心の中に三惡道の心なり誰かかなしまさら |
J17_0271A13: | むやたた餘敎をさまたくるのみにあらすかへりて念 |
J17_0271A14: | 佛の行をうしなふ懈怠無慚の業をすすめて捨戒還俗 |
J17_0271A15: | の縁をしめすこの本朝には外道なし是すてに天魔の |
J17_0271A16: | かまへなり佛法を破滅し世人を惑亂す此敎流にした |
J17_0271A17: | かはんものは痴鈍のいたす所也いまた敎文を學せす |
J17_0271B18: | といふとも心あらむともからは何そ信すへきや善導 |
J17_0271B19: | 和尚所造の觀念法門に云すへからく持戒念佛すへし |
J17_0271B20: | と云云和尚弟子三昧發得の懷感法師の群疑論にいは |
J17_0271B21: | く兜率を志求せむものは西方の行人を毀事なかれた |
J17_0271B22: | た各性欲にしたかひ心にまかせて修學すへしと云云 |
J17_0271B23: | 安養の行人この敎にしたかはむと思はは祖師の跡を |
J17_0271B24: | ふみて隨分に戒品をまもりて衆罪をつくらす餘敎を |
J17_0271B25: | 妨す餘行をかろしむる事なかれ惣て佛法におひて恭 |
J17_0271B26: | 敬の心をなして更に三萬六萬の念佛を修しまさに五 |
J17_0271B27: | 門九品の淨土を期すへしと云云しかるに近日北陸道 |
J17_0271B28: | の中にひとりの誑法のものあり妄語をかまへて云法 |
J17_0271B29: | 然上人の七萬遍の念佛はたた是をしらすいはゆる彌 |
J17_0271B30: | 陀の本願をしれは身かならす極樂に往生す淨土の業 |
J17_0271B31: | に滿足しぬ此うへなんそ一遍なりといふとも重て名 |
J17_0271B32: | 號を唱ふへきや彼の上人の禪房にして門人等に三十 |
J17_0271B33: | 人ありて秘義を談せし所に淺智のたくひ性鈍にして |
J17_0271B34: | いまたさとらす利根のともからわつかに五人あて此 |