浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0269A01: | たりては國よろしく承知すへし宣によりて是をおこ |
J17_0269A02: | なふ承元三年八月日左大史小攬宿禰國實辨 |
J17_0269A03: | 赦免宣下。宣旨到達。出發歸路の圖 |
J17_0269A04: | 此時稱名のこゑいよいよたかしやまひこ五須彌山に |
J17_0269A05: | もひひくらん往生の願念いたりてゆかしきここち功 |
J17_0269A06: | 德池にもあまらんやかるかゆへに極樂世界には常に |
J17_0269A07: | 菩薩聖衆をもよをして上人來迎の雲をこしらえて我 |
J17_0269A08: | 等が往生をさきとすかくていまた入洛にをよはすか |
J17_0269A09: | ちおの山に勝如上人往生の地いみしくおほへて暫お |
J17_0269A10: | はしけれは華夷の男女道俗貴賤參あつまり侍り住侶 |
J17_0269A11: | 等臨時に七日夜の念佛勤行し侍りけり |
J17_0269A12: | 勝尾寺留錫諸人參拜の圖 |
J17_0269A13: | 當山に一切經ましまさるるよし聞召けれは上人所持 |
J17_0269A14: | の經論をわたし給ふに寺内の老若上下七十餘人を遣 |
J17_0269A15: | はしてさかむかへに上人の弟子殿法印御房古﨟の住 |
J17_0269A16: | 侶等花を散し香をたき盖をさしてむかへたてまつる |
J17_0269A17: | 住侶各隨喜悅譽して法印聖覺を唱導として開題讚嘆 |
J17_0269B18: | の詞に云夫八萬法藏は八萬の衆類をみちひき一實眞 |
J17_0269B19: | 如は一向專修をあらはす 用明天皇の儲君御誕生に |
J17_0269B20: | 南無佛と唱給ふ其名をあらはさすといへとも心は彌 |
J17_0269B21: | 陀の名號也慈覺大師の念佛傳燈は文をひきて寶池の |
J17_0269B22: | 波にこゑをたて空也上人の念佛はこゑをたて數をは |
J17_0269B23: | しらす惠心僧都の要集には二の道を作りて一心散心 |
J17_0269B24: | の得失を判す永觀律師の往生十因には十門をたてて |
J17_0269B25: | 一偏にはつかす良忍上人の融通念佛は神祇をは勸給 |
J17_0269B26: | へ共凡夫の望はうとし爰に我か大師法然上人行年四 |
J17_0269B27: | 十三より念佛門に入てあまねくひろめ給ふに天子の |
J17_0269B28: | いつくしき玉冠を西にかたふけ月卿のかしこき金笏 |
J17_0269B29: | を東にたたしくす皇后のこひたるいたひけの跡をこ |
J17_0269B30: | ひ傾城のことむなき五百の侍女をまなふあひたとめる |
J17_0269B31: | はをこりてもてあそひ貧しきはなけきて友とす農夫 |
J17_0269B32: | か鋤をふむ念佛をもて田謌とし織女かいとをひく念 |
J17_0269B33: | 佛をたてぬきにし鈴をならす驛路には念佛をもちて |
J17_0269B34: | 馬に擬しふなはたをたたく海上に念佛をもちて魚を |