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J2420 法然上人伝絵詞 琳阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0268A01: 卷七
J17_0268A02: 向福寺琳阿
J17_0268A03: 同三月廿六日讃岐國しあくの地頭駿河權守高階の保
J17_0268A04: 遠入道西佛か館に寄宿種種にきらめき溫室いとなみ
J17_0268A05: 美饍なとそなへたてまつる心さしあはれにこそそれ
J17_0268A06: につけても天魔波旬のいはするか外道邪鬼の思はす
J17_0268A07: るかたとへは鸚鵡のよくものいへる人のいはさる事
J17_0268A08: をはいはす山母のよく人のおもひをしるも思はさる
J17_0268A09: 事をさとらす凡大天狗こひてもよき刻限に生たる衆
J17_0268A10: 生をさまたけとらかして大菩薩のたねをうへさるか
J17_0268A11: ことし不輕大士のことく罵詈にたえてすすむへし杖
J17_0268A12: 木をしのひてもかまへてもむかへはやとちかひしか
J17_0268A13: ことくいかなるはかりことをもめくらし侍へきと此心
J17_0268A14: に住して各各末代まて人人をこしらへて念佛をすす
J17_0268A15: め給へあえて人のためには侍らぬ事そと返返付屬し
J17_0268A16: 給念佛の法門をひろめたまへり爰諸宗の學者我宗を
J17_0268A17: 執して吹毛の科をもとむるところに弟子等か不思儀
J17_0268B18: を本師におほせて流罪の後邊州にくちなむ事冥鑑の
J17_0268B19: ははかり有いそきめしかへさるへきよし申あはれけ
J17_0268B20: れは龍顏逆鱗のいましめをやめてめしかへさるへき
J17_0268B21: よし宣下せらる
J17_0268B22: 鹽飽地頭供養の圖
J17_0268B23: 讃岐國小松の庄は弘法大師の建立觀音靈驗の所也生
J17_0268B24: 福寺につき給抑當國おなしき大師父のためになをか
J17_0268B25: りて善通寺といふ伽藍おはします記文云是にまいら
J17_0268B26: ん人はかならす一佛土のともたるへきよし侍りけれ
J17_0268B27: はこのたひのよろこひこれに有とて則參り給けり
J17_0268B28: 善通寺參詣の圖
J17_0268B29: 上人讚岐國にて三年をへて承元三年己巳八月にめしか
J17_0268B30: へされ給けり宣旨の狀云左辨官くたす土佐の國はや
J17_0268B31: くめしかへすへき流人源の元彥か身の事右件の元彥
J17_0268B32: いにしへ建永二年二月廿七日土佐の國に配流しかる
J17_0268B33: にいま念訴するところあるによりてめしかへさるる
J17_0268B34: ところ也者某宣奉勅くたむのめしかへさしむるにい

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