浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0264A01: | 頭光顯現の圖 |
J17_0264A02: | 上人はしめは戒をとき人にさつけ後には敎をひろめ |
J17_0264A03: | て信をなし給ふ日域におきては無畏をほとこす觀自 |
J17_0264A04: | 在王の蒼天をてらすかことし月輪にして光明をしめ |
J17_0264A05: | すしりぬ得大勢至の白毫なるへしといふ事を諸佛菩 |
J17_0264A06: | 薩の大悲利生おほくましませとも安立世間のはしめ |
J17_0264A07: | より劫末壞劫のすへまてに日月の光にふれさる有情 |
J17_0264A08: | 非情あるへからすこのゆへにいさなきいさなみのみ |
J17_0264A09: | こと觀音勢至の垂迹日月としてよをてらしまします |
J17_0264A10: | 又二菩薩の化をほとこして九品蓮臺をひらき給末代 |
J17_0264A11: | なりといへとも誰人かうたかひをなさむあふひて信 |
J17_0264A12: | すへし如是善因しからしめ業報これあらたなるころ |
J17_0264A13: | に南北の碩德顯密の法燈あるひは我宗を謗すと號し |
J17_0264A14: | あるひは聖道をさまたくと稱して事を左右によせて |
J17_0264A15: | とかを縱橫にもとむ源空か門弟等不思儀をしめして |
J17_0264A16: | とかを大師にをほせて遠流に處せらる凡往生極樂の |
J17_0264A17: | みちまちまちなるあひた名號の一門をひらきてよに |
J17_0264B18: | したかひてひろめ機にかふらしめてさつくみつから |
J17_0264B19: | 邪義をかまへてもて師説と號するきさみ予か一身に |
J17_0264B20: | おほせてはかるに萬里の浪にたたようへしたたし此 |
J17_0264B21: | 事をいたむにはあらす昔敎主釋尊は因行のとき檀施 |
J17_0264B22: | のあまり父の大王にいましめられて幽山にこめられ |
J17_0264B23: | 給しかともその心さしこりすしてますます修し給し |
J17_0264B24: | かは彼山を釋迦山と號して遂に正覺のにはとなりに |
J17_0264B25: | けり忍世一人衆生を度せさらむや諸佛菩薩またまた |
J17_0264B26: | かくのことしさらにうらむる所なしあへてなけく事 |
J17_0264B27: | なかれそもそも縁は順逆にわたる引接人をきらはす |
J17_0264B28: | 來迎に前後あり遲疾は人の心なるへし文に云佛告阿 |
J17_0264B29: | 難汝好持是語持是語者即是持無量壽佛名上人和して |
J17_0264B30: | いはく名號をきくといふともこれを信せすはきかさ |
J17_0264B31: | るかことし是を信するといふ共となへすは信せさる |
J17_0264B32: | かことし唯常に念すへしと云云かかるほとに小松殿 |
J17_0264B33: | へうつり給に禪定殿下おほきにかなしみなけきまし |
J17_0264B34: | ます |