浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J17_0262A01: | 佛弘行によりて餘敎滅盡の條戯言歟狂説歟いまた是 |
J17_0262A02: | 非をわきまへすもしこの沙汰熾ならば念佛の行にお |
J17_0262A03: | きて一時に失隱すべし因果をわきまへ患苦をかなし |
J17_0262A04: | む人あに傷嗟せさらむや寧悲泣せさらむや爰に小僧 |
J17_0262A05: | 行年のむかしより衰暮のいまにいたるまて自行おろ |
J17_0262A06: | かなりといへとも本願をたのむ罪業おもしといへと |
J17_0262A07: | も往生をねかふにものうからすおこたらすして四十 |
J17_0262A08: | 余廻の星霜ををくるいよいよもとめいよいよすすめ |
J17_0262A09: | て數百萬遍の佛號をとなふ頃年よりこのかた病せま |
J17_0262A10: | り命もろくして黄泉に歸せむ事ちかきにあり淨土の |
J17_0262A11: | 敎跡このときにあたりて滅亡せむとこれを見是を聞 |
J17_0262A12: | ていかてかしのはむ三尺のあきのしもきもをさす一 |
J17_0262A13: | 寸の燈むねをこかす天にあふきて嗚咽し地をたたき |
J17_0262A14: | て愁苦すいかに云や上人小僧にをきて出家の戒師た |
J17_0262A15: | り念佛の先達たり歸依これふかし尊崇尤切也しかる |
J17_0262A16: | をつみなくして濫刑をまねきつとめありて重科に處 |
J17_0262A17: | せられは法のためには身命をおしむへからす小僧か |
J17_0262B18: | はりてつみをうくへしよて師範のとかをすくはむと |
J17_0262B19: | おもふをもて淨土の敎をまほらむとおもふおほよそ |
J17_0262B20: | その佛道修行の人自他ともに罪業をかへり見へしし |
J17_0262B21: | かるをあなかちに諮諍隨事の僞論を訛していよいよ |
J17_0262B22: | 無明迷理の障に墮せむ事いたましき哉やかなしきか |
J17_0262B23: | なやこう學侶の心あらむ理に伏て執を變し法に優し |
J17_0262B24: | てつみをなためよならくのみ死罪云云 |
J17_0262B25: | うやまて申十一月十三日專修念佛沙門圓昭前大僧正 |
J17_0262B26: | 御房 |
J17_0262B27: | 上人、圓昭對坐の圖 |