浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0259A01: | おそる一には衆恩をよろこふおそるるところは貧道 |
J17_0259A02: | か身をもて忽に山洛のいきとをりに及む事謗法の名 |
J17_0259A03: | をけちてなかく花夷のそしりをやめむ事若衆徒の糺 |
J17_0259A04: | 斷にあらすはいかてか貧道か愁歎をやすめむやおほ |
J17_0259A05: | よそ彌陁の本願にいはく唯除五逆誹謗正法と云云念 |
J17_0259A06: | 佛をすすむるともからいかてか正法を謗せむ又惠心 |
J17_0259A07: | 要集には一實の道をききて普賢の願海に入と云云淨 |
J17_0259A08: | 土をねかふたくひあに妙法をすてむや就中源空念佛 |
J17_0259A09: | の餘暇にあたりて天台の敎釋をひらきて信心を玉泉 |
J17_0259A10: | の流にこらし渴仰を銀池の風にいたす舊執なを存す |
J17_0259A11: | 本心なんそ忘む唯冥鑒をたのむたた衆察をあふくた |
J17_0259A12: | たし老後遁世のともから愚昧出家のたくひあるひは |
J17_0259A13: | 草庵に入てかみそり或は松室にのそみて心さしをい |
J17_0259A14: | ふつゐに極樂をもて所期とすへし念佛をもちて所行 |
J17_0259A15: | とすへきよし時時もて説諫す是則よはひをとろへて |
J17_0259A16: | 研精にたへさるあひた暫く難解難入の門を出心みに |
J17_0259A17: | 易行易道をしめすなり佛智猶方便をまうけ給ふ凡愚 |
J17_0259B18: | あに斟酌なからむやあえて敎の是非を存するにあら |
J17_0259B19: | すひとへに機の堪否を思ふこの條もし法滅の縁たる |
J17_0259B20: | へくは向後よろしく停止にしたかふへし愚朦ひそか |
J17_0259B21: | にまとへり衆斷よろしくさたむへしいにしへより化 |
J17_0259B22: | 導をこのます天性弘敎をもはらにせすこのほかに僻 |
J17_0259B23: | 説をもて弘通し虚誕をもちて披露せはもとも糺斷あ |
J17_0259B24: | るへし尤炳誡あるへしのそむ所なりねかふ所よし此 |
J17_0259B25: | 等の子細先年沙汰のとき起請文を進しおはりぬ又其 |
J17_0259B26: | 後今に變せすかさねて陳するにあたはすといへとも |
J17_0259B27: | 嚴誡すてに重疊のあひた誓狀また再三かみくだむの |
J17_0259B28: | 子細一事一言虚誕をくはへ會釋をまうけは毎日七萬 |
J17_0259B29: | 遍の念佛その利をうしなひて三途に墮在して現當二 |
J17_0259B30: | 世の依身常重苦にしつみてなかく楚毒をうけむふし |
J17_0259B31: | てこふ當寺の諸尊滿山の護法證明知見し給へ源空う |
J17_0259B32: | やまて申す元久元年十一月十三日源空敬白御判在 |
J17_0259B33: | 九條禪定殿下大原の大僧正顯眞におくらるる自筆の |
J17_0259B34: | 御消息を被副進其詞に云念佛弘行の間の事源空上人 |