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J2420 法然上人伝絵詞 琳阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0258A01: に百寶色の鳥とひちりて虚空にみてり善導和尚のも
J17_0258A02: すそよりしもは金色にて現しての給はく汝下劣の身
J17_0258A03: なりといへとも念佛興行一天下にみてり稱名專修衆
J17_0258A04: 生におよふか故にわれ爰にきたる善導すなはちわれ
J17_0258A05: なり
J17_0258A06: 五觀現前の圖
J17_0258A07: 無量壽佛化身無數與觀世音大勢至常來至此行人之所
J17_0258A08: といへり上人つねに居し給ところをあからさまに立
J17_0258A09: 出て歸り給ひけれは阿彌陀の三尊の木畫像にもあら
J17_0258A10: すしてかきをはなれいたしきをはなれて天井にもつ
J17_0258A11: かすしておはしましけりそれより後長時に現したま
J17_0258A12:
J17_0258A13: 三尊出現の圖
J17_0258A14: 建久九年戊午正月四日上人聖光房に示ていはく月輪の
J17_0258A15: 殿下敎命によりて選擇集一卷を作ふかく秘すへきよ
J17_0258A16: し仰を蒙りて流布するにあたはす世にきこゆる事あ
J17_0258A17: れともうつす人なし汝は法器の仁也我立するところ
J17_0258B18: 此書をうつしてよろしく末代にひろむへし聖光すな
J17_0258B19: はち命を請て自委細にうつしてうやまて提撕をうく
J17_0258B20: 函杖をえたるかことし水を器にうつすに似たりそれ
J17_0258B21: よりのち日日に受學すすめて指誨をうく
J17_0258B22: 選擇集受寫の圖
J17_0258B23: 元久元年仲冬比山門の衆徒の中より念佛停止すへき
J17_0258B24: よし大衆蜂起して顯眞座主に訴申是によりて上人へ
J17_0258B25: たつね申さるるにつゐて上人起請文を進せらる叡山
J17_0258B26: 黑谷の沙門源空敬白當寺住持の三寳護法善神の御寶
J17_0258B27: 前右源空壯年のむかしの日は粗三觀のとほそをうか
J17_0258B28: かふ衰老のいまの時はひとへに九品のさかひをのそ
J17_0258B29: むこれ先賢の古跡なりさらに下愚か行願にあらすし
J17_0258B30: かるに近日風聞にいはく源空ひとへに念佛の敎をす
J17_0258B31: すめて餘の敎法を謗す諸宗これによりて凌遲し諸行
J17_0258B32: これによりて滅亡すと云云此旨を傳聞に心神を驚す
J17_0258B33: ついに則事山門にきこへ議衆徒に及へり炳誡をくわ
J17_0258B34: うへきよし貫首に申されをはりぬ此條一には衆勘を

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