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J2420 法然上人伝絵詞 琳阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0255A01: 上人こそめされてまいられ侍れ何事にか侍らむ大乘
J17_0255A02: 戒とかるへしとこそ承れ剋限よく成てや侍らむ聽聞
J17_0255A03: に參侍んいつれの殿にてか侍らむ淸凉殿とこそうけ
J17_0255A04: たまはれ凡この山上洛中近國遠き郡の道俗翕然とし
J17_0255A05: てかうへをかたふけ戒をうくるもの一朝につもると
J17_0255A06: ころ稱計すへからす昔剃刀をのみし夢いまさら符合
J17_0255A07:
J17_0255A08: 高倉帝御受戒の圖
J17_0255A09: 後鳥羽院御宇建久元年庚戌の秋淸水寺にして上人説戒
J17_0255A10: の座に念佛すすめ給けれは寺家の大勸進沙彌印藏瀧
J17_0255A11: 山寺を道場として不斷常行三昧念佛はしめける開白
J17_0255A12: 發願して能信香爐をとりて行道しはしむ願主印藏よ
J17_0255A13: りはしめて比丘比丘尼其數をしらす仁和寺の入道法
J17_0255A14: 親王の御夢想と云云このたき過去にもこれありき現
J17_0255A15: 在にもこれあり未來にもこれあるへしすなはち大日
J17_0255A16: 如來の鑁字の智水なりと示しておなしく詠し給ふ
J17_0255A17: 淸水の瀧へまいれはをのつから現世安穩後生極樂御
J17_0255B18: 使者大威儀師俊縁
J17_0255B19: 淸水瀧瀧山寺説法の圖
J17_0255B20: 淸水寺にて上人説戒の時念佛すすめましましけれは
J17_0255B21: 南都の興福寺に侍る小舍人童出家發心して松苑寺の
J17_0255B22: 邊に草庵をむすひて往生をとく能信如法經のかうそ
J17_0255B23: をこしなから往生人に結縁せむとて入棺のさき火の
J17_0255B24: やくをつとめてかへさに異香衣のうへに薰す奇異の
J17_0255B25: 思ひをなす
J17_0255B26: 小舍人往生の圖
J17_0255B27: 靈山にて三七日不斷念佛のあひた燭なくして光明あ
J17_0255B28: り第五の夜各行道し給にましはりて大勢至菩薩つら
J17_0255B29: なりてたち給へる事をある人夢の如くに拜して上人
J17_0255B30: に此よしを申にさる事侍むと返答あり是より始て人
J17_0255B31: 人恠をなしはへりき
J17_0255B32: 勢至菩薩列に加り給ふ圖
J17_0255B33: 後白河の法皇にめされて説戒再往生要集を談せしめ
J17_0255B34: 給に往生極樂の敎行は濁世末代の目足也道俗貴賤た

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