浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0249A01: | 戒をうく慶雅法橋にあひて華嚴宗の法門の自解義を |
J17_0249A02: | 述するに慶雅はしめには憍慢して高聲に論談す後に |
J17_0249A03: | は舌をまきて〓〓をす又大納言の法印寬雅にあひて |
J17_0249A04: | 三論宗を談し給ふに宗のをきろをさくり師のふかき |
J17_0249A05: | 心を達するに法印泪をなかし二字してかの宗の血脉 |
J17_0249A06: | にわか名のうへに上人の名を書給時の人ことわさに |
J17_0249A07: | 云智惠第一の法然房といへりまことなるかなや |
J17_0249A08: | 法印血脉書籍相承の圖 |
J17_0249A09: | 凡南都北嶺にして諸宗の心をうかかふに天台の一心 |
J17_0249A10: | 三觀の法にいてすみな凡夫たやすく生死を出へき法 |
J17_0249A11: | にはあらすよて本山黑谷に還住して報恩藏に入て一 |
J17_0249A12: | 代五時の諸經はしめ花嚴の法界唯心阿含の四諦縁生 |
J17_0249A13: | 方等の彈呵褒貶般若の染淨虚融法花の唯一佛乘醍醐 |
J17_0249A14: | 捃拾の妙藥惣して自他諸宗の經論章疏眞言止觀のを |
J17_0249A15: | きろ心を三觀の彌陀にあらはしてこころさしを九品 |
J17_0249A16: | の淨界にすまし給ふことのはしめは 高倉院の御宇安 |
J17_0249A17: | 元元年乙未行年四十三の時凡夫出離の要道のために經 |
J17_0249B18: | 藏に入て一切經五遍披見之時善導觀經の疏四卷披見 |
J17_0249B19: | し給に極樂國土を高妙の報土と定て往生の機分を垢 |
J17_0249B20: | 障の凡夫と判せられたり爰に奇異の思をなして別し |
J17_0249B21: | て又彼の疏を三遍ひらき見るに第四卷にいたりて一 |
J17_0249B22: | 心專念彌陀名號行住坐臥不問時節久近念念不捨者是 |
J17_0249B23: | 名正定之業順彼佛願故と云へる文に付て年來所修の |
J17_0249B24: | 餘宗をなけすててひとへに一向專修に歸して毎日七 |
J17_0249B25: | 萬遍の念佛をとなへてあまねく道俗貴賤をすすめ給 |
J17_0249B26: | へり |
J17_0249B27: | 閲藏。善導來現の圖 |
J17_0249B28: | 阿彌陀佛稱名を本願とたて給へる故をもつてこの故 |
J17_0249B29: | に稱名にすくるる行あるへからすと上人たて給とき |
J17_0249B30: | 師範叡空上人云觀佛はすくれ稱名はおとれはなりと |
J17_0249B31: | いふ上人なを念佛すくれたる義をたて給ふ叡空はら |
J17_0249B32: | たちて拳をにきりて上人のせなかをうちて先師良忍 |
J17_0249B33: | 上人も觀佛はすくれたりとこそ仰られしかとの給上 |
J17_0249B34: | 人云良忍上人もさきにこそむまれ給たれと爰に叡空 |