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J2410 九巻伝 〓 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0224A01: に義をいふに。いづれも皆一分の義理なきにあら
J17_0224A02: ず。然て我は只常に名を稱して。忘れずとの給へり。
J17_0224A03: 又法照禪師の五會法事讚に曰。彼佛因中立弘誓。聞
J17_0224A04: 名念我惣迎來。此七言八句の文を誦してこそ。淨
J17_0224A05: 土宗の肝心。念佛者の目足よと。常には申されける。
J17_0224A06: 一期の間退轉なく語嘿常に持念して。貞應三年四月
J17_0224A07: 廿日往生を遂られき。宋張丞相いまだ秀才たりし
J17_0224A08: 時。ふかく佛法をそねみて。法を破する論を作らん
J17_0224A09: 事を吟ぜし時。或人方便を迴してかたる。邪見の説
J17_0224A10: どもよくよく見て破すべき也とて。維摩經三卷を與
J17_0224A11: へしに。此經を披見して歸て後悔の信を發して。專
J17_0224A12: 佛敎を助けて返て護法論を造き。震旦日域ことなれ
J17_0224A13: ども。捨邪歸正これおなじきをや。
J17_0224A14:
J17_0224A15:
J17_0224A16:
J17_0224A17:
J17_0224B18: 法然上人傳記卷第九上
J17_0224B19:
J17_0224B20: 山門公人向御廟堂事 頓宮入道追―散山門使事
J17_0224B21: 改葬事 過洛中事
J17_0224B22: 自嵯峨奉渡廣隆寺事 隆寬律師往生事
J17_0224B23: 於粟生奉荼毗事
J17_0224B24: 山門公人向御廟堂事
J17_0224B25: 延曆寺の兩門跡と號するは。梨本。靑蓮院是也。各
J17_0224B26: 各四明三千の貫首にそなはり。一山兩門の棟梁にま
J17_0224B27: します。或は在世の莚に法文を尋て。往生の先達と
J17_0224B28: し。或は沒後の庭に諷誦捧て。値遇の後會を契る。
J17_0224B29: 遺骸に至て豈信心おろそかに立給んや。然を上野の
J17_0224B30: 國より登山したりける並榎の立者定照と云者。ふか
J17_0224B31: く上人の念佛弘通をそねみて。選擇集の破文を作て
J17_0224B32: これを彈選擇と名く。隆寬律師是を見給て。先師上
J17_0224B33: 人の素意をあらはさんが爲に。顯選擇を作て定照が
J17_0224B34: 難破をくつがへして。汝が僻破のあたらざる事。た

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