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J2410 九巻伝 〓 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0206A01: て。鳳詔ほどなく下されける。彼勅免の宣下の狀
J17_0206A02: 云。
J17_0206A03: 左大辨下 土佐國
J17_0206A04: 應早召還流人源元彥身事
J17_0206A05: 右件元彥。去建永二年二月廿七日。坐辜配―流土佐
J17_0206A06: 國。而今依有所念行。所被召―還也。者。
J17_0206A07: 奉勅。件人令召還。者。國宜承知。依宣行之。
J17_0206A08: 承元元年八月日左大史小槻宿禰國宗
J17_0206A09: 國宗宣下の狀。國に到來しければ。門弟は歸洛を悅
J17_0206A10: び。士民は名殘を惜む。此時稱名の聲いよいよ高く
J17_0206A11: して。五須彌山にも至ぬべし。信心のおもひますま
J17_0206A12: すいさぎよくして。八功德池にもすまざらんをや。
J17_0206A13: 上人やがて國を立て。のぼり給ふ。上人いそぎ都へ
J17_0206A14: も入給はず。攝津國勝尾寺。勝如上人往生の地。い
J17_0206A15: みじく覺て暫くおはしければ。花夷の道俗。貴賤以
J17_0206A16: 下羣集しけり。此寺に恆例の引聲の念佛取行ける
J17_0206A17: 時。衣裝見ぐるしかりければ。弟子信空上人に件の
J17_0206B18: 子細を示つかはされて。ほどなく裝束十五具。調て
J17_0206B19: 持參せられけり。住侶等感に絶ず。臨時に七日の念
J17_0206B20: 佛勤行し侍りけり。抑勝尾寺は善仲。善算兩上人。
J17_0206B21: 如化人行ぜられき。證道上人の弟子として。勝如
J17_0206B22: 上人。此所に住して往生を遂られけり。當時開闢の
J17_0206B23: むかし。開成皇子。金字の大般若を書寫し給ひし
J17_0206B24: に。八幡大菩薩夢の中に黄金をあたへて。大願をと
J17_0206B25: げられし。供養の時。山中の草木ことごとくなびき
J17_0206B26: し中に。翠松古木なを西の谷にあり。今彼谷を上人
J17_0206B27: に施入のあいだ。住所と定給へり。
J17_0206B28: 一切經施入事
J17_0206B29: 當寺に一切經ましまさざるよしきこえければ。上人
J17_0206B30: 所持の經論をわたし給ふに。住侶等各悅をなして。
J17_0206B31: 花を散じ香をたき。蓋をさして迎奉る。
J17_0206B32: 聖覺法印一切經讚談の事
J17_0206B33: 住侶等隨喜悅豫して。聖覺法印を屈して。唱導とし
J17_0206B34: て開題讚談の其語云。

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