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J2410 九巻伝 〓 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0198A01: て往生しけるよし。後に人上人に語り申ければ。罪
J17_0198A02: の輕重にはよらず。念佛すれば往生する現證なりと
J17_0198A03: ぞ。常に御物語ありけるが。さればとて念佛行者。
J17_0198A04: 罪を犯せとにはあらず。所詮。罪は五逆も生るると
J17_0198A05: 信じて小罪をも恐れよ。念佛は一念に生ると信じ
J17_0198A06: て。多念をはげめとぞ仰られける。
J17_0198A07:
J17_0198A08:
J17_0198A09:
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J17_0198A15:
J17_0198A16:
J17_0198A17:
J17_0198B18: 法然上人傳記卷第六下
J17_0198B19:
J17_0198B20: 被著室津事 鹽飽地頭饗應事
J17_0198B21: 善通寺參詣事 津戸三郞就進狀返狀事
J17_0198B22: 在國之間念佛弘通事 一念義停止の事
J17_0198B23: 被著室津事
J17_0198B24: 同國むろの津に著給ける時。小船一艘近づき來れ
J17_0198B25: り。遊君の船と見ける間。上人の御船より人人しき
J17_0198B26: りに是を制しければ。遊女申云。上人の御船のよし
J17_0198B27: 承間。聊申入べき事侍ゆへに推參せるよし。いひも
J17_0198B28: はてず。やがて皷をならして。
J17_0198B29: くらきよりくらき道にそ入ぬへき
J17_0198B30: はるかにてらせ山のはの月
J17_0198B31: と。兩三度うたひて後。涙にむせびて云事なし。良
J17_0198B32: 久く有て申けるは。むかし小松の天皇。八人の姬君
J17_0198B33: を七道に遣して君の名を留め給き。これ遊君の濫觴
J17_0198B34: 也。朝には鏡に向て容顏をかいつくろひ。夕には客

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