浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0172A01: | 伊豆國走湯山に侍し尼妙眞は。專法華を讀誦し。兼 |
J17_0172A02: | ては祕密を修行せり。事の縁によりて上洛せし時。 |
J17_0172A03: | 法然上人に參りて念佛往生の道を承て後は。忽に餘 |
J17_0172A04: | 行をすてて偏に念佛を行ず。其功ややたけて化佛を |
J17_0172A05: | 拜する事常にあり。只甚深の同行一人にかたる。餘 |
J17_0172A06: | 人さらに是をしらず。ある時明日申の尅に往生すべ |
J17_0172A07: | きよし同行に告ぐ。翌日時尅にたがはず。端坐合掌 |
J17_0172A08: | 高聲念佛して往生せり。妓樂天に聞え異香室にみて |
J17_0172A09: | り。不思議の奇特。其頃の口遊にてぞ有ける。 |
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J17_0172B18: | 法然上人傳記卷第五上 |
J17_0172B19: | |
J17_0172B20: | 甘糟往生事 隆寬律師へ給選擇事 |
J17_0172B21: | 山門蜂起事 七箇條敎誡事 |
J17_0172B22: | 月輪殿御消息被遣座主事 |
J17_0172B23: | 甘糟往生事 |
J17_0172B24: | 土御門院の御宇。建仁三年冬の比。山門の堂衆等。 |
J17_0172B25: | 獨步の餘。學生と權を爭ひ。衆徒に敵をなし。剩へ |
J17_0172B26: | 日吉八王子の社壇を城廓として惡行を巧しかば。追 |
J17_0172B27: | 討の爲に官兵を差遣されし時。武藏國の御家人。猪 |
J17_0172B28: | 俣黨の甘糟太郞忠綱といへる武者。彼官兵の内に |
J17_0172B29: | て。十一月十五日八王子へ向ひしに。まづ法然上人 |
J17_0172B30: | の御庵室へ參りて。彌陀本願の念佛は正しくは惡人 |
J17_0172B31: | の爲。傍には聖人のために發されたるよし。日來承 |
J17_0172B32: | 侍りしかば。我等如きの罪人は其正機なりと心得侍 |
J17_0172B33: | ぬれば。本願をたのみて念佛申せば往生は疑なしと |
J17_0172B34: | は存じて侍れども。病の床にふし長閑に臨終せむ時 |