浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J17_0158A01: | しけるが。我うけ給はりつるやうを。互に書付て出 |
J17_0158A02: | さんといひて。別別に書て出せば。ただ同歌にてぞ |
J17_0158A03: | 有ける。念佛の法門にとりて。名號のほかに甚深の |
J17_0158A04: | 義をきかんと云。其義不可然。又餘の法門の甚深 |
J17_0158A05: | ならんをきかんと申も不可然候。往生の業には。 |
J17_0158A06: | 只南無阿彌陀佛と唱ふる外には。又子細もあるまじ |
J17_0158A07: | きぞと示されけるうへには。名號を唱て往生を願 |
J17_0158A08: | を。神明の感應ありといふ事明かなり。されば彼の |
J17_0158A09: | 御託宣には。 |
J17_0158A10: | 我昔出家名法藏。 得成報身住淨土 |
J17_0158A11: | 今來娑婆世界中 即爲護―念念佛人 |
J17_0158A12: | とて。念佛のものをのみ守るぞとこそ仰られたり。 |
J17_0158A13: | 佛の慈悲をたのむにも。神の和光をあふぐにも。た |
J17_0158A14: | だ念佛を唱て往生を願ふべき者也。 |
J17_0158A15: | |
J17_0158A16: | |
J17_0158A17: | |
J17_0158B18: | 法然上人傳記卷第四下 |
J17_0158B19: | |
J17_0158B20: | 熊谷入道往生事 禪勝上人事 |
J17_0158B21: | 津戸三郞被召將軍御所へ事尼妙眞往生事 |
J17_0158B22: | 熊谷入道往生事 |
J17_0158B23: | 武藏國の御家人熊谷次郞直實は。平家追討の時度度 |
J17_0158B24: | の合戰に忠をいたしき。中にも一谷の合戰に高名を |
J17_0158B25: | 極めしかば。武勇の名を一天に揚。弓箭の德を四海 |
J17_0158B26: | に流して。上なき武人也し事。人みなこれをしれ |
J17_0158B27: | り。しかるに發心時いたりけるにや。右大將家を恨 |
J17_0158B28: | み申事有て。俄に出家して。法名を戀西とぞ申け |
J17_0158B29: | る。はじめは伊豆國走湯山に參籠しけるが。上人の |
J17_0158B30: | 念佛弘通の次第を。京都より下れる尼公の語り申け |
J17_0158B31: | るをききて。やがて上洛して。先澄憲法印のもとへ |
J17_0158B32: | 向ひて。見參に入べきよしを申入て。對面を相待ほ |
J17_0158B33: | どの手すさみに。刀をとぎけるを。何事の料ぞと人 |
J17_0158B34: | 申ければ。これへ參るは後生の事を尋申さん爲也。 |