浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0118A01: | 法然上人傳記卷第二下 |
J17_0118A02: | |
J17_0118A03: | 於淸水寺説戒念佛勸進事 古年童出家往生事 |
J17_0118A04: | 顯眞座主上人論談事 六時禮讚之事 |
J17_0118A05: | 善導御影事 東大寺棟木之事 |
J17_0118A06: | 淨土曼陀羅事 聖護院宮之事 |
J17_0118A07: | 已上八段 |
J17_0118A08: | 於淸水寺説戒念佛勸進事 |
J17_0118A09: | 後鳥羽院御宇。建久元年庚戌秋。淸水寺にて上人説戒 |
J17_0118A10: | の時。念佛をすすめ給ひければ。寺家の大勸進。沙 |
J17_0118A11: | 彌印藏。瀧山寺を道場として。不斷常行念佛三昧を |
J17_0118A12: | 初ける。能信といへる僧。香爐をとりて。開白發願 |
J17_0118A13: | して。行道をはじむ。願主印藏。寺僧等。ならびに |
J17_0118A14: | 比丘比丘尼其數をしらず。抑淸水寺の靈像は。極樂 |
J17_0118A15: | 淨土には一生補處の薩埵。娑婆國には施無畏者の大 |
J17_0118A16: | 士なり。仁和寺の入道親王の御夢想に。淸水寺の瀧 |
J17_0118A17: | は。過去にも是有き。現世にも是有。未來にも是有 |
J17_0118B18: | べし。是則。大日如來の鑁字の智水なりとて。一首 |
J17_0118B19: | を詠じ給ふ。 |
J17_0118B20: | 淸水の瀧へまいれはおのつから |
J17_0118B21: | 現世安をん往生極樂 |
J17_0118B22: | と示し給ひければ。大威儀師俊縁を御使として。寺 |
J17_0118B23: | 家へおほせ送られけるとかや。まことにその馮み深 |
J17_0118B24: | かるべきもの也。 |
J17_0118B25: | 古年童出家往生事 |
J17_0118B26: | 淸水寺にて上人説戒の時。念佛すすめたまひける |
J17_0118B27: | に。南都興福寺の古年童。發心出家して。則瀧山寺 |
J17_0118B28: | の念佛衆に交りけるが。松苑寺の邊に。庵室を結び |
J17_0118B29: | て。高聲念佛して往生をとぐ。能信。如法經のかう |
J17_0118B30: | ぞをうへながら。往生人の縁をむすぶ。棺の前の火の |
J17_0118B31: | 役をつとめてかへるに。異香衣のうへに薰ず。人人 |
J17_0118B32: | 奇特のおもひをなせり。 |
J17_0118B33: | 顯眞座主上人論談事 |
J17_0118B34: | 天台座主權僧正顯眞。未だ大僧正ならさりし時。承 |