ウィンドウを閉じる

J2400 残欠二巻法然上人伝 〓 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0092A01: まふに光明室をてらすことひるのことし末代の不思
J17_0092A02: 儀上古にもありかたくや侍へき
J17_0092A03: 靑龍出現の圖
J17_0092A04: 後白河院御宇保元元年求法のために嵯峨栖霞寺に參
J17_0092A05: 籠藏順贈僧正に法相宗を學し給に師範かへりて上人
J17_0092A06: に歸す又大納言律師寬雅に三論宗を學したまふまた
J17_0092A07: 眞言敎にいりて道塲觀を修したまふ五相成身の觀行
J17_0092A08: たちところにあらはし給けりかやうのことともを法
J17_0092A09: 皇きこしめされて御招請ありて終日の御談儀あり法
J17_0092A10: 門さとりのをもむき御かむあさからす卿相雲客も心
J17_0092A11: ある人は感涙をさへかたし
J17_0092A12: 法皇殿御談儀の圖
J17_0092A13: 上人諸宗のむねをさくり見給に諸敎所讃多在彌陀の
J17_0092A14: 妙偈をえてより濁世の凡夫生死をはなるる敎たた淨
J17_0092A15: 土の要門にしかすとおもひさためて高倉院御在位安
J17_0092A16: 元元年御とし四十三より毎日七萬遍の念佛をこたり
J17_0092A17: なくつとめ給また門弟にもこの行をさつけらる道俗
J17_0092B18: にもおなしくこれをすすめ給それよりのち善導和尚
J17_0092B19: 御こしよりしもは金色にて夜なよなきたりたまひて
J17_0092B20: のりをとき給を畵師にあつらへて影像をうつしとと
J17_0092B21: め給けり
J17_0092B22: 上人道俗敎化の圖
J17_0092B23: 導師來現影像を拜寫せしむる圖
J17_0092B24: 上人あるゆふくれの事なるにひろえんにむかひ念佛
J17_0092B25: して有けるにみたの三尊繪さうにもあらす木像にも
J17_0092B26: あらす垣をはなれて天にもつかす地にもつかすして
J17_0092B27: おはしましける其後拜見したまひ御言葉をかはした
J17_0092B28: まふ事度度なりけり
J17_0092B29: 三尊影現の圖
J17_0092B30: 法眼顯眞おほはらに居住のとき諸宗の學者をのをの
J17_0092B31: 群集してたかひに自宗のむねをのへほこさきをあら
J17_0092B32: そふきさみ上人諸敎まことに殊勝なりといへとも濁
J17_0092B33: 世の凡夫のため散心念佛もとも機にあひかなへるよ
J17_0092B34: しを談し申さるるに顯眞涙をなかしてみつから香爐

ウィンドウを閉じる