浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0091A01: | 羽殿への御出にまいりあゑり小童下馬したりけるを |
J17_0091A02: | 御覽するにたいはいまなしりよりはしめて凡たた物 |
J17_0091A03: | にあらすいかなるものそと御たつねありけれはしか |
J17_0091A04: | しかのものの子にてなん侍る學問のために登山する |
J17_0091A05: | よしをそおそるるところなくまうしける殿ふしきの |
J17_0091A06: | ものにおほしめして御ゑしやくありてすきさせ給ぬ |
J17_0091A07: | 得業叡山にをくる狀には大聖文殊像一體をくりたて |
J17_0091A08: | まつるとかきたりけれはかの像をたつぬるに小童な |
J17_0091A09: | り奇異のおもひに住しぬ |
J17_0091A10: | 邂逅殿下。登山。入室の圖 |
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J17_0091B18: | 法然上人傳 |
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J17_0091B20: | 近衞院御宇久安三年仲冬のころ延曆寺にして出家則 |
J17_0091B21: | 大乘戒をうけて比丘僧となり給其後功德院の阿闍梨 |
J17_0091B22: | 皇圓に天台六十卷を傳受して止觀の義理をさとりた |
J17_0091B23: | まひぬ |
J17_0091B24: | 剃髮出家の圖 |
J17_0091B25: | おなしき六年生ねん十八のとしより道念やうやくお |
J17_0091B26: | こるあひた黑谷の上人叡空の禪室にたつねいたる上 |
J17_0091B27: | 人發心のはしめをとひ給に先考已卒のときより多年 |
J17_0091B28: | 住山の今にいたるまて世上の無常をみきくにかなし |
J17_0091B29: | み銘肝すなと申つつけらるれはさては法然具足のひ |
J17_0091B30: | しりにこそとのたまふけるよりそ名はつき給にける |
J17_0091B31: | かくしつつ遁世したまふにけれはしつかに華嚴經を |
J17_0091B32: | 轉讀せらるるに虵いてきたるをみて弟子源空上人あ |
J17_0091B33: | やしみおそるる夜のゆめになむちおそるる心なかれ |
J17_0091B34: | われは上人守護の靑龍なりといふ又暗夜に經論みた |