浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0073A01: | ば、吉水の前大僧正慈鎭の御沙汰として、大谷の禪 |
J17_0073A02: | 房に居住し給。 |
J17_0073A03: | 鳳城還歸の圖 |
J17_0073A04: | 權中納言藤原光親卿、奉行にて歸京のよし被仰下侍 |
J17_0073A05: | ける時、もとよりかくこそは侍るべかりける。 |
J17_0073A06: | 吉水の庵室の圖 |
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J17_0073B18: | 本朝祖師傳記繪詞卷第四此卷原本無題號今倣他卷加之 |
J17_0073B19: | |
J17_0073B20: | 或時、宮仕人かとおぼしくて、尋常なる尼女房たち、 |
J17_0073B21: | あまた上人へ參て、罪深我等ごときの五障の女人も、 |
J17_0073B22: | 念佛申ば、極樂往生すべきよし仰の候なるは、誠に |
J17_0073B23: | て侍やらん、委承たきよし申されければ、上人被仰 |
J17_0073B24: | けるは彌陀の本願を馮むより外には、女人更に往生 |
J17_0073B25: | の望をとぐべからず。本願の忝事を、能能可令聞 |
J17_0073B26: | 給。女人は、障重して、罪深故に、一切の處には皆 |
J17_0073B27: | 嫌たり。是則、内に五障あり、外に三從ある故也。 |
J17_0073B28: | 五障と云は、一者不得作梵天、二者帝釋、三者魔 |
J17_0073B29: | 王、四者轉輪聖王、五者佛身とならずと云り。既に |
J17_0073B30: | 大梵高臺閣にも嫌て、梵衆、梵輔の雲を望事なく、 |
J17_0073B31: | 帝釋、柔輭の床にも下されて、卅三天の花を翫事な |
J17_0073B32: | し。六天魔王の位、四種輪王の跡を望に、永絶て影 |
J17_0073B33: | をささざれば、天上天下の賤き果報、無常生滅のつ |
J17_0073B34: | たなき身にだにもならず。況諸佛の淨土に不可思 |