浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0064A01: | 仁和寺の法親王より、御師德のよしにめさるといへ |
J17_0064A02: | ども、隱遁の身におそれて、祇侯にあたはず。雖然、 |
J17_0064A03: | 八條女院、慇福門女院、宜陽門女院、七條女院、准 |
J17_0064A04: | 后宮、大臣、諸卿、戒文授者、念佛の歸依おほしと |
J17_0064A05: | いへども、關東には熊谷入道、鎭西には聖光等、敎 |
J17_0064A06: | 門に入しより、他宗をのぞかざるともがら。 |
J17_0064A07: | 弟子辨阿者、上人入室後、先遣伊州 |
J17_0064A08: | 弘通念佛。還鎭西建立於光明寺、 |
J17_0064A09: | 敎道一切衆生、遂往生、宛如本望。 |
J17_0064A10: | 聖光及熊谷入道入室の圖 |
J17_0064A11: | 後白川法王の御爲に、建久三年秋、大和入道親盛見 |
J17_0064A12: | 佛、八坂の能引導寺に、七日、念佛つとめける。次 |
J17_0064A13: | に禮讚の先達に、心阿彌陀佛、二條院御藏法則次第能信授之其 |
J17_0064A14: | 結願に、種種捧物を取出侍りければ、上人、ことの |
J17_0064A15: | ほかなる景色にて、念佛は自行のつとめ也。法王の |
J17_0064A16: | 御菩提に、迴向したてまつるところに、布施みぐる |
J17_0064A17: | しき次第也。ゆめゆめあるべからずといましめ給。 |
J17_0064A18: | これ六時禮讚のはじめ也。 |
J17_0064B19: | 南無釋迦牟尼佛等、一切三寶我今稽首禮、 |
J17_0064B20: | 迴願往生無量壽國。 |
J17_0064B21: | 住蓮。安樂。心阿彌陀佛。沙彌見佛。 |
J17_0064B22: | 禮讚修行の圖 |
J17_0064B23: | 大佛殿説法の圖 |
J17_0064B24: | 觀經曼陀羅、唐より奉渡して、開題稱揚の次に、天 |
J17_0064B25: | 台の大乘十戒を解し給に、いささかの䚹謬侍りけれ |
J17_0064B26: | ども、當寺の古德のなかに、兼日の夜の夢に、聊靈 |
J17_0064B27: | 異しめすことありける間、件の次第、さきだちて披 |
J17_0064B28: | 露侍りければ、大衆の中に、おのおのくちをとぢて |
J17_0064B29: | 云事なかりけりとぞ、都の人ひとは巷説し侍ける。 |
J17_0064B30: | 無品親王靜忠御惱の時、門徒の高僧等、大般若經奉 |
J17_0064B31: | 轉讀、各祈請申ども、猶御平癒の景色ましまさざり |
J17_0064B32: | ければ、上人を招請したてまつり、臨終の次第ども |
J17_0064B33: | 御尋仰らるるところ。 |
J17_0064B34: | 親王上人對座の圖 |
J17_0064B35: | 令旨仰云、いかがして此たび生死をはなれ侯べき。 |
J17_0064B36: | 後生たすけさせ給へ。往生極樂の御願、御念佛には |