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J2380 四巻伝 耽空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0063A01: にもこれありき、現在にも是在、未來にもあ
J17_0063A02: るべし。是則大日如來の鑁字の智水也と示
J17_0063A03: して、同詠じ給詞。淸水の瀧へまいれはお
J17_0063A04: のつから現在安穩後生極樂。
J17_0063A05: 淸水寺瀧の圖
J17_0063A06: 靈山寺にて、三七日不斷念佛間、燈なくして光明あ
J17_0063A07: り。第五夜におのおの行道、まじはりて、勢至菩薩、
J17_0063A08: 同列にたち給へる事を、ある人如夢拜して、上人
J17_0063A09: にこのよしを申。さる事侍らん、返答。餘人更不能
J17_0063A10: 禮之。
J17_0063A11: 勢至菩薩行道の列に立ち給ふ圖
J17_0063A12: 弟子能信、吉水の禪房參て、天台宗文句第一卷讀書
J17_0063A13: 之日、上人、世中のつねならぬ事を、敎訓詞云、咄
J17_0063A14: 哉諸有苦輪、轉如水月、不堅如芭蕉、亦如幻影
J17_0063A15: 響。如來大勇猛、功德超三界、猶爲無常風漂流而
J17_0063A16: 不住凡生死の無常、いはざるに、しりぬべし。そ
J17_0063A17: のうへ難捨妻子珍寶あるも、勇士の交陣如歸死、
J17_0063A18: 丈夫向道有何辭。初入恆難永無易、由難若退
J17_0063B19: 何功成。云云父母親族、生生の恩所。世世に如何がわ
J17_0063B20: すれん。しかれども何功か成ぜんと思べき也。讀書
J17_0063B21: 云、至理無名而流四天之下、眞乘不動而出三界之
J17_0063B22: 中と承ば、今より心あらば、まことにさとりもひ
J17_0063B23: らきつべし。
J17_0063B24: 能信讀書の圖
J17_0063B25: 後白川法王に、めされて、説戒往生要集を談ぜし
J17_0063B26: め給に、往生極樂の敎行は、濁世末代の目足也。道
J17_0063B27: 俗貴賤、誰か不歸之侍けるより、各心肝に銘じて、
J17_0063B28: いまはじめて聞つるやうに、隨喜かむ涙。仍 太上
J17_0063B29: 法王、院勅をくだして、右京權大夫隆信朝臣に、眞
J17_0063B30: 影をうつさしめて、將來のかたみに、そなへましま
J17_0063B31: す。
J17_0063B32: 殿上説戒講説の圖
J17_0063B33: 依院宣之旨、右京權大夫隆信朝臣、上人の
J17_0063B34: 眞影を、うつしたてまつりて、遙に蓮花王院
J17_0063B35: の寶藏に、おさめしめ給べきに侍りけり。
J17_0063B36: 隆信寫影の圖

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