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J2380 四巻伝 耽空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0059A01: て淨土に歸せしめ給ける。これすなはち念佛三昧成
J17_0059A02: 就獲得の證理なるべし。よりてこの聖容は、一丈六
J17_0059A03: 尺に示し給ける。
J17_0059A04: 勢至出現の圖
J17_0059A05: 無量壽佛化身無數、與觀世音、大勢至、
J17_0059A06: 常來至此行人之所。
J17_0059A07: 三尊出現の圖
J17_0059A08: 法眼顯眞大原籠居の時、法印永辨出離解脱のはかり
J17_0059A09: ごと、頓證菩提のいりかど談じて、永辨歸山の刻、如
J17_0059A10: 此次第、委は法然上人を崛して、御尋あるべきよし
J17_0059A11: 申て、後、龍禪寺に、僧都明遍、已講貞慶重源和尚、
J17_0059A12: 印西上人、凡處處遁世の人人。當所には、湛斆、蓮
J17_0059A13: 契、師弟の上人等十餘輩招て、淨土の敎文沙汰ある
J17_0059A14: べきよしきこえて、山門の久住者、念佛往生の儀を
J17_0059A15: きかんとて、智海法印、靜嚴僧都、覺什僧都、證眞、
J17_0059A16: 堯禪等、各あつまりけるに、淨然法眼、仙基律師は、
J17_0059A17: 又もとより坐せられける。面面に諸宗に入たちて、
J17_0059A18: 深儀論談決擇侍けるに、上人、散心念佛の、時にか
J17_0059B19: なひ、をりをえたる事、つぶさに解説し給けるに、
J17_0059B20: 房主法眼顯眞雙眼に紅涙をながし、一心丹精をぬき
J17_0059B21: いでで、みづから香爐をとりて、持佛堂に旋遶行道、
J17_0059B22: 高聲念佛を唱給に、南北の明匠、西土の敎に歸し、
J17_0059B23: 上下の諸人、中心の誠をこらして、各一口同音に、
J17_0059B24: 三日三夜、間斷なし。これを六方恆沙の證誠にたと
J17_0059B25: ふ。總て信男信女三百餘人、參禮の聽衆かずをしら
J17_0059B26: ず、然間、湛斆上人發起にて、來迎院、勝林院等、
J17_0059B27: 不斷念佛をはじむ。自爾以降、洛中邊土、處處道場、
J17_0059B28: 修してつとめざるところなし。如此して後顯眞召出
J17_0059B29: されて、天台座主に補し、僧正に任じ給。末代高僧、
J17_0059B30: 本山の賢哲也。諸宗の碩德卒して莫非上人。云云
J17_0059B31: 天四海、併念佛を以、口遊とす。
J17_0059B32: 前權少僧都明遍、法眼大和尚顯眞、法印大僧
J17_0059B33: 都智海、法印權大僧都靜嚴、權少僧都覺什、
J17_0059B34: 法印權大僧都證眞、法橋上人堯禪、法眼大和
J17_0059B35: 尚靜然、權律師仙基、已講貞慶、藏人入道、
J17_0059B36: 大原論談の圖

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