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J2380 四巻伝 耽空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0058A01: 保元元年丙子求法のために修行すとて、先嵯峨に參籠。
J17_0058A02: 然後、南都贈僧正藏順に法相宗を學し給ふに、其義
J17_0058A03: 甚妙にして、不可思議なりければ、師範かへて、上
J17_0058A04: 人に歸して、佛陀と稱して供養をのべ給。
J17_0058A05: 中川少將上人隨て、鑒眞和尚の戒をうく。大納言律
J17_0058A06: 師寬雅に、三論宗を學し給に、その宗のおぎろをさ
J17_0058A07: ぐり、弟子のふかき心を達するに、かへて涙をなが
J17_0058A08: して、奧旨をきはむ。
J17_0058A09: 上人行脚の圖
J17_0058A10: 學匠訪問の圖
J17_0058A11: 學匠訪問の圖
J17_0058A12: 學匠訪問の圖
J17_0058A13: 眞言の敎文にいりて、道場觀を修し給に、
J17_0058A14: 五相成身の觀行あらはしたまふ。
J17_0058A15: 道場觀成の圖
J17_0058A16: 一代五時の諸經、はじめ花嚴の法界唯心、阿含の四
J17_0058A17: 諦縁生、方等彈呵褒貶、般若染淨融通、法花唯有一
J17_0058B18: 乘、醍醐捃拾妙藥、總て自他諸宗經論章疏、眞言止
J17_0058B19: 觀のをぎろ心を三觀の彌陀にあらはして、悉九品の
J17_0058B20: 淨界にすまし給。事のはじめは、高倉院の御宇安元
J17_0058B21: 元年乙未齡四十三より、諸敎所讚、多在彌陀の妙偈、
J17_0058B22: ことにらうたく心肝にそみ給ければ、戒品を地體と
J17_0058B23: して、そのこゑに毎日七萬遍の念佛を唱て、おなじ
J17_0058B24: く門弟のなかにも、をしへはじめ給ける。
J17_0058B25: 上來雖説定散兩門之益、望佛本願意在衆生、一向專
J17_0058B26: 稱彌陀佛名、南無阿彌陀佛佛佛。
J17_0058B27: 上人、心閑に淨土を觀じ給ける。はじめの
J17_0058B28: 夜は、寶樹を現じ、次夜は、瑠璃の地をし
J17_0058B29: めし、後には、宮殿を拜し給。
J17_0058B30: 三昧現前の圖
J17_0058B31: 唐善導和尚、もすそよりしもは、阿彌陀如
J17_0058B32: 來の御裝束にて現じて、さまざまの事を、
J17_0058B33: ときてをしへ給ける。
J17_0058B34: 善導來現の圖
J17_0058B35: 南無勢至菩薩云、我本因地にして、念佛の心をもて、
J17_0058B36: 無生忍に入て、法界にして、念佛を攝して、人をし

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