浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0057A01: | 大聖文殊之像一體 |
J17_0057A02: | 天養二年乙丑月日 觀覺上 |
J17_0057A03: | 西塔北谷持法房禪下源光 |
J17_0057A04: | この消息を披閲して、文殊像を相尋の處、生年十三 |
J17_0057A05: | の少人許をさきにたてて登。仍奇異の思に住して後、 |
J17_0057A06: | 一文をさづくるに、十文をさとる次第、まことにた |
J17_0057A07: | だ人にあらず。 |
J17_0057A08: | 法花修業の候。普賢來現の圖 |
J17_0057A09: | 久安三年丁卯仲冬、出家受戒。云云竊以、無明長夜以 |
J17_0057A10: | 戒光而爲炬、滅後軌範以木叉而爲師。故受生昇 |
J17_0057A11: | 沈依戒持毀、見佛有無任乘緩急。所以離雲不覓 |
J17_0057A12: | 雨、避池不尋蓮。叶佛位計無離道心、取菩 |
J17_0057A13: | 提藝有勤善根。其志を以、肥後阿闍梨皇圓に從 |
J17_0057A14: | て、天台六十卷讀畢之。件闍梨、彌勒下生の曉を |
J17_0057A15: | またんがために、五十六億七千萬歳の間、遠江國笠 |
J17_0057A16: | 原池に、大蛇となりてすまふべきよし、彼領家に申 |
J17_0057A17: | 請て、誓にまかせて、死後即その池にすまふよし、 |
J17_0057B18: | 時の人、遠近、見知するところ也。 |
J17_0057B19: | 久安六年庚午生年十八、はじめて黑谷上人禪室 |
J17_0057B20: | に尋いたる、同上人いでむかうて、發心の由 |
J17_0057B21: | 來を問給ふに、親父夜打のために早世せしよ |
J17_0057B22: | り、この遺詞にまかせて、遁世のよし思たち |
J17_0057B23: | ける次第つぶさにかきくどき給ければ、さて |
J17_0057B24: | は法然具足の人にこそましますなれと侍し |
J17_0057B25: | より、法然といふ名は、のたまひける。 |
J17_0057B26: | 出家受戒の圖 |
J17_0057B27: | 叡空上人と對面の圖 |
J17_0057B28: | 花嚴經披覽の時、あやしげなるくちなは、いできた |
J17_0057B29: | るを見て、同信空上人、これをおそれ給ひける夜の |
J17_0057B30: | 夢に、我はこれ上人守護爲、靑龍現ずるなり。更に |
J17_0057B31: | おぢられたまふべからずと。云云 |
J17_0057B32: | 靑龍出現の圖 |
J17_0057B33: | 暗夜に經論を見給に、灯明なけれども、屋内をてら |
J17_0057B34: | すひるのごとし、信空上人、同その光を見る。 |
J17_0057B35: | 屋内放光の圖 |