浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0008A01: | 理。我が釋文に違はず。釋文は即是證を請て定畢ぬ。 |
J17_0008A02: | 是故に兼ては又佛意に違はず。よろしく弘通すべし。 |
J17_0008A03: | 化益もとも多からん。予伏請て曰。大德然るべくば |
J17_0008A04: | 淨土の敎門。面授口決して。自も信じ他をも敎しめ |
J17_0008A05: | 給へ。和尚示給はく。善哉善哉。菩薩大聖。淨土の |
J17_0008A06: | 敎法。願に隨て授與せんと。仍て三部契經八軸の金 |
J17_0008A07: | 典今九帖書中除般舟讚敬て付屬を蒙こと慇懃鄭重なりきと。上 |
J17_0008A08: | 人の勸化。和尚の印可。快佛意に稱へり。もつぱら |
J17_0008A09: | 仰信すべし。 |
J17_0008A10: | 第十 勸進念佛往生門 |
J17_0008A11: | 上人已に和尚の指授を蒙て。黑谷の禪坊を出で。吉 |
J17_0008A12: | 水の菴室に住給しより以來。自行化他併念佛の勤な |
J17_0008A13: | り。これによりて自造の選擇集にも自行化他唯縡 |
J17_0008A14: | 念佛。然間希問津者。示以西方通津。適尋行者。 |
J17_0008A15: | 誨以念佛別行。信之者多。不信者尠。當知淨土 |
J17_0008A16: | 之敎叩時機而當行運也。念佛之行感水月而得 |
J17_0008A17: | 昇降也といへり。上人の化導日にしたがひて盛に世 |
J17_0008B18: | に弘まり。道俗男女唯念佛をこととし。王城邊土專 |
J17_0008B19: | 稱名を口遊とす。 |
J17_0008B20: | 有時上人示て云。淨土宗の學者は。先此旨を知べし。 |
J17_0008B21: | 有縁の人の爲には。身命財を捨ても。偏に淨土の法 |
J17_0008B22: | を説べし。自の往生の爲には。諸囂塵を離て。專念 |
J17_0008B23: | 佛の行を修すべし、此二事の外。全他の營なしとぞ |
J17_0008B24: | 仰られける。御遺言誠に貴故に此を記し末代に聞し |
J17_0008B25: | む。 |
J17_0008B26: | 弟子聖覺畏りて尋申して云。當今末法は。機解昩劣 |
J17_0008B27: | にして。如來の敎法に應ぜざれば。多は如法にあら |
J17_0008B28: | ず。聖道門の行人。殊更に虚假を懷けり。かく存じ |
J17_0008B29: | 候は。淨土敎を敬重する執情の故にや。將又此義あ |
J17_0008B30: | りや。上人答給はく。末法の濁世には。聖道の虚假。 |
J17_0008B31: | 此條異論なし。先哲悉決判せり。淨土の學人も少虚 |
J17_0008B32: | ありといへども。聖道の多分虚假なるには同からず。 |
J17_0008B33: | 故に禪林寺の十因に云。夫以衆生無始輪囘諸趣諸 |
J17_0008B34: | 佛更出濟度無量。恨漏諸佛之利益。猶爲生死之凡 |