浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0683A01: | 顚倒シタルモ多カルヘシ又百苦身ヲセメ四躰床ニ |
J16_0683A02: | 解レトモ心ハ西方ニ通ヒテ住シ念ハ苦界ヲ厭テ |
J16_0683A03: | 正シキモアリヌヘシ都テ此間ノ辨別凡智ヲモテハ |
J16_0683A04: | 測カタカランカ第廿三卷ニ上人御解釋アリキ●荒 |
J16_0683A05: | ハスサムト訓スムサト云チラシタル惑亂狼藉ノ臆 |
J16_0683A06: | 説ナリ |
J16_0683A07: | しかのみならす。九條の入道將軍の御尋につきて。 |
J16_0683A08: | 善惠房しるし申されける狀云。三心具足の念佛は。 |
J16_0683A09: | 佛の願に相應する故に。かならす攝取の利益をかう |
J16_0683A10: | ふる。此攝取の故を釋するに。親縁近縁增上縁の三の |
J16_0683A11: | 心あり。一に親縁といふは。此鈍根無智の機をもらさ |
J16_0683A12: | ず。攝取すべきいはれより。正覺を成し給。無碍光 |
J16_0683A13: | の體なる故に。かの佛の三業の功德。我等か煩惱惡 |
J16_0683A14: | 業の。三業にへだつるところなし。故に稱すれは聞 |
J16_0683A15: | たまひ。禮すれは見たまひ。念ずれは知給といへ |
J16_0683A16: | り。是則行者の心の。善惡をかへりみず。たのむ心 |
J16_0683A17: | ふかくなりぬれは。决定往生すべき稱名とききたま |
J16_0683B18: | ひ。決定往生すべき禮拜と見たまひ。决定往生すへ |
J16_0683B19: | き憶念としり給なり。されは彼此三業不相捨離と釋 |
J16_0683B20: | し給へり。二に近縁といふは。したしき道理きはま |
J16_0683B21: | りぬれは。我等か身口意業を。佛の知給のみにあら |
J16_0683B22: | す。又佛の三業をしるべきいはれあるゆへに。みん |
J16_0683B23: | と思へはすなはちみえ給なり。もしはゆめのうち。 |
J16_0683B24: | 乃至臨終にあらはれたまふ。みなこのこころなり。 |
J16_0683B25: | 三に增上縁といふは。かみの二縁の。他力にて成す |
J16_0683B26: | るいはれをあらはすなり。衆生稱念。即除多劫罪。 |
J16_0683B27: | 命欲終時。佛與聖衆自來迎接。諸邪業繫。無能碍者。 |
J16_0683B28: | 故名增上縁と釋したまへる。衆生稱念即除多劫罪は。 |
J16_0683B29: | かみの親縁の體。他力にて成するところを。釋しあ |
J16_0683B30: | らはす詞なり。命欲終時。佛與聖衆。乃至無能碍者 |
J16_0683B31: | といへるは。近縁の見佛。他力にて成すへき道理 |
J16_0683B32: | を。釋しあらはす詞なり。故にこの縁は。他力の體 |
J16_0683B33: | をあらはすを詮とす。かくのことく心得れは親縁に |
J16_0683B34: | 依て稱念すれは。無量劫のつみ滅する道理あるをも |