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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0683A01: 顚倒シタルモ多カルヘシ又百苦身ヲセメ四躰床ニ
J16_0683A02: 解レトモ心ハ西方ニ通ヒテ住シ念ハ苦界ヲ厭テ
J16_0683A03: 正シキモアリヌヘシ都テ此間ノ辨別凡智ヲモテハ
J16_0683A04: 測カタカランカ第廿三卷ニ上人御解釋アリキ●荒
J16_0683A05: ハスサムト訓スムサト云チラシタル惑亂狼藉ノ臆
J16_0683A06: 説ナリ
J16_0683A07: しかのみならす。九條の入道將軍の御尋につきて。
J16_0683A08: 善惠房しるし申されける狀云。三心具足の念佛は。
J16_0683A09: 佛の願に相應する故に。かならす攝取の利益をかう
J16_0683A10: ふる。此攝取の故を釋するに。親縁近縁增上縁の三の
J16_0683A11: 心あり。一に親縁といふは。此鈍根無智の機をもらさ
J16_0683A12: ず。攝取すべきいはれより。正覺を成し給。無碍光
J16_0683A13: の體なる故に。かの佛の三業の功德。我等か煩惱惡
J16_0683A14: 業の。三業にへだつるところなし。故に稱すれは聞
J16_0683A15: たまひ。禮すれは見たまひ。念ずれは知給といへ
J16_0683A16: り。是則行者の心の。善惡をかへりみず。たのむ心
J16_0683A17: ふかくなりぬれは。决定往生すべき稱名とききたま
J16_0683B18: ひ。決定往生すべき禮拜と見たまひ。决定往生すへ
J16_0683B19: き憶念としり給なり。されは彼此三業不相捨離と釋
J16_0683B20: し給へり。二に近縁といふは。したしき道理きはま
J16_0683B21: りぬれは。我等か身口意業を。佛の知給のみにあら
J16_0683B22: す。又佛の三業をしるべきいはれあるゆへに。みん
J16_0683B23: と思へはすなはちみえ給なり。もしはゆめのうち。
J16_0683B24: 乃至臨終にあらはれたまふ。みなこのこころなり。
J16_0683B25: 三に增上縁といふは。かみの二縁の。他力にて成す
J16_0683B26: るいはれをあらはすなり。衆生稱念。即除多劫罪。
J16_0683B27: 命欲終時。佛與聖衆自來迎接。諸邪業繫。無能碍者。
J16_0683B28: 故名增上縁と釋したまへる。衆生稱念即除多劫罪は。
J16_0683B29: かみの親縁の體。他力にて成するところを。釋しあ
J16_0683B30: らはす詞なり。命欲終時。佛與聖衆。乃至無能碍者
J16_0683B31: といへるは。近縁の見佛。他力にて成すへき道理
J16_0683B32: を。釋しあらはす詞なり。故にこの縁は。他力の體
J16_0683B33: をあらはすを詮とす。かくのことく心得れは親縁に
J16_0683B34: 依て稱念すれは。無量劫のつみ滅する道理あるをも

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