浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0681A01: | き事にてこそ候へ乃至或はひらに願力を信じて。わが |
J16_0681A02: | 心にたりぬとおもひて。念佛する人も候。或は本願 |
J16_0681A03: | を信ずるうへに。いよいよことはりをあきらめんた |
J16_0681A04: | めに。學問する人も候。意樂おなじからずといへと |
J16_0681A05: | も。往生はまたくことならす。しかるを學問する人 |
J16_0681A06: | は。學せざるをそしり。學せさる人は。學問する人 |
J16_0681A07: | をそしる事。あひたがひに。きはめたるひが事な |
J16_0681A08: | り。ただ所詮は。法藏菩薩の。乃至十念のちかひに |
J16_0681A09: | こたへて。衆生稱念せは。かならすむまるへきこと |
J16_0681A10: | はりのきはまりて。すでに阿彌陀佛になりて。善惡 |
J16_0681A11: | の凡夫をもらさす。接したまへる故に。釋迦もこれ |
J16_0681A12: | をとき。諸佛の證誠もむなしからざる事をたのみて |
J16_0681A13: | 御念佛候はは。更更御往生うたがひなく候。このむ |
J16_0681A14: | ねをこそふかく存する事にて候へは。人にも申きか |
J16_0681A15: | せ身にも存し候へ已上取詮 |
J16_0681A16: | ●九卷傳ニ返狀云阿法房ノモトヘノ便ニツケテ御 |
J16_0681A17: | 不審候ケル樣承候コソ存ノ外ニ候ヘ其後申披ヘキ |
J16_0681B18: | ヨシ存候ヘ共慥ノ便ヲ不得候間思ナカラ過テ候程 |
J16_0681B19: | ニ御所勞トテ阿法房下向セラレ候便ヲ悅テ申候 |
J16_0681B20: | 此下如文トアリ●乃至トハ九卷傳ニタダシ平信シトテ |
J16_0681B21: | 本願ノアリサマヲモシラス按スルニ我レツミ深シ又本願深重ナリトモ思ハス只人モ申 |
J16_0681B22: | セハ我レモ申ナトノ類ナルヘシ善惡ノ因果ヲモ不辨按スルニ申セハ功德大利アリ罪作レ |
J16_0681B23: | ハ惡趣ニカヘルトモ思ハス惡趣モサノミ恐シカラス極樂モアヘテ欣ハシカラネトウキ世ノ習ヒ人モシ我レモスルナトノ類ナルヘシ |
J16_0681B24: | タタ南無アミタ佛ト申ハカリニテ往生スト心エタ |
J16_0681B25: | ル軰當世ニ多候コレハ一往ハ信スルニ似タリト |
J16_0681B26: | イヘ共委シク尋ヌレハサシテ思入タル處ナシフカ |
J16_0681B27: | ク信スル義候ハサル也是ヲハヒラ信シト申ニモ不 |
J16_0681B28: | 及候也加樣ノ軰ニ向テハ本願ノムナシカラス凡 |
J16_0681B29: | 夫ヲ攝スルイハレ一分ニテモカマヘテ心エヨト申 |
J16_0681B30: | キカセ候也是カ聞エ候ヤラン正シク本願ノムナシ |
J16_0681B31: | カラサルヲ信シタル上ニ隨テ或ハ等トアリ今ノ文 |
J16_0681B32: | コレヲ略シテ乃至トイヘリ●取詮トハ九卷傳ニ見 |
J16_0681B33: | 參ニテ申マホシク候ヘトモ今ハ互ニカナハヌ事ニ |
J16_0681B34: | テ候ヘハアラアラ申候ナリ阿法房ハカヤウノ事モ |