浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J16_0434A01: | いへるなり。されは左樣にそら事をたくみて申候 |
J16_0434A02: | らん人をは。かへりてあはれむべきなり。さ程の |
J16_0434A03: | ものの申さんによりて。念佛に疑をなし。不信を |
J16_0434A04: | おこさんものは。いふにたらぬ程の事にてこそは |
J16_0434A05: | 候はめ。大方彌陀に縁あさく。往生に時いたらぬ |
J16_0434A06: | ものは。きけとも信ぜす。をこなふをみては。腹を |
J16_0434A07: | たていかりをふくみて。さまたけんとすることに |
J16_0434A08: | て候也。その心をえて。いかに人申とも。御心はか |
J16_0434A09: | りはゆるがせ給べからず。強に信せさらんは。佛 |
J16_0434A10: | なを力をよびたまふまじ。何况凡夫の力をよび候 |
J16_0434A11: | まじき事なり。かかる不信の衆生を。利益せんと |
J16_0434A12: | おもはんにつけても。とく極樂へまいりて。さと |
J16_0434A13: | りをひらきて。生死にかへりて。誹謗不信の者をも |
J16_0434A14: | わたして。一切衆生。あまねく利益せんとおもふ |
J16_0434A15: | へき事にて候也。 |
J16_0434A16: | ●五會讚云不簡貧窮將富貴不簡下智與高 |
J16_0434A17: | 才等ト●無量壽經云若人無善本不得聞此 |
J16_0434B18: | 經又淸淨覺經云若有人聞説淨土法門聞如 |
J16_0434B19: | 不聞見如不見當知此等始從三惡道來罪 |
J16_0434B20: | 障未盡爲此無信向耳●見有修行等トハ法事 |
J16_0434B21: | 讚下卷ノ文ナリ●闡提此云信不具●聞不信ト |
J16_0434B22: | ハ無量壽經云憍慢弊懈怠難以信此法●イカニ |
J16_0434B23: | 人申トモトハ疏云不爲一切別解別行異學異見異 |
J16_0434B24: | 執之所退失傾動●佛尚力ヲヨビタマフマジトハ |
J16_0434B25: | 歸元直指云佛有三能三不能佛能空一切相成 |
J16_0434B26: | 萬法智而不能即滅定業佛能知群有情窮億 |
J16_0434B27: | 劫事而不能化導無縁佛能度一切有情而不 |
J16_0434B28: | 能盡衆生界是謂三能三不能也又其外ノ書ニ |
J16_0434B29: | モ往生ニ出タリ |
J16_0434B30: | 一念佛を申させ給はんには。心をつねにかけて口に |
J16_0434B31: | わすれず唱るが。めてたきことにて候なり。たと |
J16_0434B32: | ひ身もきたなく。口もきたなくとも。心を淸くし |
J16_0434B33: | て。申させ給はん事。返返神妙に候。ひまなく左樣 |
J16_0434B34: | に申させ給んこそ。返返目出たく候へ。いかなら |